2007年03月25日
コンテンツ番号2804
市立竜森保育園で卒園・閉園式
(2007.3.25)
今年度で閉園する市立竜森簡易保育園(園長=金田悦子市福祉事務所福祉課長)の平成18年度卒園式と閉園式が25日、七日市三ノ渡の同園で行われ、卒園児一人を送り出すとともに、地域の乳幼児保育の役割を担ってきた34年の歴史に幕を閉じました。
竜森保育園は、昭和43年に発足した竜森簡易保育所が前身。当時は鷹巣南中学校と統合し、廃校となった旧竜森中学校の校舎の一部を使用していました。同48年4月、園舎を建設し「竜森へき地保育所」として28人の園児と4人の先生でスタート、これまで179人の修了生を送り出しました。
両式典には、竜森地区の各自治会の代表者、財産区委員、歴代保護者会長、歴代園長及び職員、市の関係者など約60人が出席。卒園式では最後の卒園児となった梅原琢也君に金田園長が保育証書を授与した後、竜森小学校に入学する梅原君と、他の保育園に入園する在園児の2人に祝福とはなむけのことばを贈りました。
続いて行われた閉園式では、はじめに各自治会の代表者等に感謝状が贈呈された後、岸部市長が「竜森保育園は地域の中で最も園児数の少ない保育園であったが、その分地域の思いは強く、まさに地域ぐるみで子どもを育ててきた環境がこの地域にはあった。同園は今日でその役割を終えるが、その思いを市として子どもたちがのびのびと育ち、安心して子育てができる環境づくりにつなげたい」などとあいさつ。
この後、来賓あいさつなどに続いて、園児のアトラクションなどで親睦を深めながら園の歩みを振り返りました。
閉園にともない発行された記念誌「ありがとう竜森」には、昭和48年以来のあゆみや卒園式・思い出のスナップなどの写真のほか、地域の関係者、卒園者の思い出が掲載されています。この中で、昭和50年に保護者会長を務められた鈴木幸光さんは、「まだ秋北バスが上舟木にまで路線がつながっていなかった時、園児たちは集落から(2キロ以上の距離を)柏木先生に手を引かれて通園していた。冬の寒い中の登園はどんなに大変だったろうと思う」と、当時の通園事情を振り返っています。
また、平成15年に卒園した笹代智也君(竜森小4年)は、同園で過ごしたさまざまな思い出に触れながら「竜森保育園が閉園すると聞いてとても残念ですが、ぼくの心の中には竜森保育園はいつまでもありつづけます。ありがとう竜森保育園、そしてさようなら」と結んでいます。
同園の園舎は、新年度に解体されることになっています。