2007年03月30日
コンテンツ番号2794
第2回北秋田市美術展覧会 開催は4月1日まで
市芸術文化協会(藤嶋まさと会長)が主催する第2回北秋田市美術展覧会が3月30日から市中央公民館で始まり、訪れる人々が絵画や書道などの創造性あふれる秀作の数々に見入っています。
この展覧会は、旧鷹巣町芸術文化協会が一昨年まで開催していた町美術展を市芸術文化協会発足後、新たに「市展」として引継ぎ開催されたもので、実行委員の作品なども含め、日本画15 点、洋画35点、書道24点、写真32点、工芸35点の計141点が展示されています。
先に行われた県芸術文化協会推挙の審査員による審査会では、特賞5点、奨励賞20点の計25点が入賞しました。このうち、写真の部で特賞に選ばれた福岡カジさんの「わらべ地蔵」は、京都三千院を訪ねたときに見つけたお地蔵様を写した作品。かわいらしいお地蔵様が一心に祈る姿があたかも生きているように表情豊かに捉えられています。
また、工芸の部で特賞に選ばれた渡辺龍子さんの「鉢カバー」は、雄ヒツジをモチーフにした力強い作品。審査にあたった秋田公立美術工芸短期大学の平野庫太郎教授は、「土の素材を生かした。彫刻的表現に優れている」と講評しています。
工芸の部の入り口で目を引いていたのが、新田勝衛さんの手による杉材を使った「五重の塔」のミニチュア。ミニチュアといっても台座を含めて高さおよそ3メートルほどと他の展示品を圧倒する大きさ。細部も細かく再現され、製作に4年を費やしたという労作です(奨励賞を受賞)。
このほか、書道や水墨画、陶芸作品など感性豊かな作品群を来場者らが足を止めてじっくり見入っていました。作品の展示は4月1日まで。時間は30日と31日が午前9時から午後5時まで。4月1日が午前9時から午後3時まで。
入賞者は次のとおりです。
日本画
- 特賞=「森吉山」高橋キヨ子
- 奨励賞=「冬日」松浦ナミヱ/「渓流」作山キヌ/「初夏の沼」近藤俊良
洋画
- 特賞=「中秋」成田庸子
- 奨励賞=「赤の静物」神成武義/「冬へのプロローグ」九島レイ子/「アジサイ」秋里キクエ/「静物(ばら)」加賀美重子/「HANA」小池持喜子
書道
- 特賞=「陸文圭詩」渡辺晴光
- 奨励賞=「書譜」畠山久子/「曹全碑」成田京子/「雪後懐‥‥」木村美和子/「瓠巴鼓‥‥」藤島恵美子
写真
- 特賞=「わらべ地蔵」福岡カジ
- 奨励賞=「笑楽」高橋イヨ/「渓流輝く」嶺脇重宏/「空高く」相馬多美雄/「春まぢか」保坂洋子
工芸
- 特賞=「鉢カバー」渡辺龍子
- 奨励賞=「五重の塔」新田勝衛/「草木染 月見草」片山幸子/「松の記憶」畠山純子
表彰式は4月1日、午後1時30分から市中央公民館で行われます。