2019年08月07日
コンテンツ番号3157
絵灯籠大行列に火文字と花火の競演
(2019年8月7日)
第33回森吉山麓たなばた火まつりが、8月7日(水)に阿仁前田河川公園で行われ、会場には大勢の見物客が詰め掛け、第一部の郷土芸能やダンス絵灯篭、第二部に太鼓演奏、火文字や花火など音と光のイベントを楽しみました。
この行事は、地域の活性化を図るため、前田地区で集落単位で行われていた七夕行事を一堂に集め、伝統行事への認識を新たにするとともに、当地域に一大観光イベントを創出することを目的に行われ、今回で33回目を迎えました。
開催にあたっては、前田地区のボランティア組織「森吉山麓村おこし会(池田文明会長)」が中心となり、子ども会、婦人会、青年団、老人クラブなどと協力し、地域住民一人一人に役割を分担し、協力しながら手作りイベントを定着させることにより、希薄になりつつある世代間の交流の促進を図るイベントとして地域に定着しています。
午後4時30分から始まったイベントは2部構成。第1部「たなばたまつり」では、前田小学校、前田保育園児、森吉ダンスキッズ、よさこいチーム鳳翔華、婦人会、阿仁前田獅子踊りなど、地元の子どもから大人まで多くの人たちが出演し、炎天下の中で精いっぱい、踊りや伝統芸能などを披露し、会場からは大きな声援や拍手が送られました。日が沈んでからは、祖先の供養、豊作、家内安全など、各地区で地域の願いを込めて作られた絵灯籠の行列が、お囃子に合わせて会場内を練り歩きました。
第2部「たなばた火まつり」の開始にあたり、開会セレモニーが行われ、始めに池田実行委員長が「地域総参加でつくり上げた幻想的な火とここにしかない仕掛け、迫力ある音を最後までごゆっくりお楽しみいただきたい」などとあいさつ。
つづいて、来賓の虻川副市長は「森吉山麓村興し会をはじめ、地元の方々といった、たくさんの方々のご尽力で楽しいお祭りができている。以前は各集落で行っていたものであるが伝統行事をしっかり見直しながら、伝統の継承と地域の活性化を果たし、地域を一つにするすばらしい祭りとなっている。幻想的な火文字、勇壮な火まつり太鼓など光と音が融合しすばらしい。今日は、地域全体で盛り上がるとともに、遠方よりおいでの方も含めみなさんで楽しみましょう」などと開催にあたりあいさつしました。
このあと、壮大な音楽とともに、観覧場所の対岸に設置された火文字のもととなる「盆木(ぼんぎ)」に火が灯され、森吉山の形をかたどった炎のラインや「ようこそ北秋田」、「森吉山火まつり」、「七夕供養」、「天の川」などの文字が浮かび上がり、阿仁川の川面が赤く照らされました。幻想的な光景に包まれるなか、割物やスターマインなどの花火が次々に打ち上げられたほか、スノーボーダーが山を滑り降りる様子や太平湖遊覧船などを炎と仕掛花火で演出ました。
また、特設ステージでは打ち上げ花火を背にした火祭太鼓が、迫力ある演奏で会場を盛り上げました。最後は阿仁川の両岸をまたぐ全長145・4m(森吉山の標高の10分の1)の大ナイアガラと特大スターマインが打ち上げられ、ふるさとの夜空を華やかに彩る花火に時のたつのも忘れ楽しんでいました。