2007年02月08日
コンテンツ番号2783
鷹巣女性史研究会
(2007.2.8)
このほど平成18年度秋田県芸術選奨特別賞(ふるさと文化賞)を受賞した鷹巣女性史研究会(中嶋喜代会長、会員64人)、の中嶋会長らが8日、市役所を訪れ、同賞の受賞を岸部市長に報告しました。
同研究会は、郷土の女性人物の学習・研究を目的として昭和59年に発足。研究の成果を後世に残そうと、これまで「鷹巣町婦人会史(昭和63年発行)」、「鷹巣の風土に生きる(平成7年発行)」、鷹巣町の女性議員の足跡をまとめた書籍「明日を拓(ひら)く」の3冊の本を発刊しています。
受賞は、市教育委員会の推薦受け、「長年にわたる郷土の女性史の研究と刊行物の出版などが、地域女性の社会参画と足跡研究に大きく寄与した」として寺田秋田県知事から賞が贈られたもので、2日、秋田市の県正庁で受賞式が行われました。
市役所を訪れたのは、中嶋会長のほか、副会長の花田和さん(78)、顧問の寺田ヤシさん(80)、監事の小坂浩子さん(69)の4人。中嶋会長は、表彰状を披露しながら「地域婦人の活動や業績などを後世に伝えようと、研究を続け、書籍などにまとめてきた。いずれの書籍も会員による地道な足跡調査や、資料収集に難儀しながらの発行であったので、会員一同受賞を喜んでいる。市長、教育委員会をはじめ関係者の皆さんのご協力があっての受賞。ほんとうにありがたい。これからもご支援を」と感謝の言葉を述べていました。
また表彰式では、少年時代を鷹巣で暮らした秋田県芸術選奨選考委員会の井上隆明委員長(前秋田経済法科大学学長)が、受賞をわがことのように喜んでくれたエピソードなども披露していました。
報告を受けて岸部市長は、「心から受賞をお祝い申し上げたい。受賞は地域の歴史を残そうとする皆さん方の努力のたまもの。これからも地域の文化発展のために活動を継続していただきたい」などと受賞を称えていました。
研究会では、今後の研究テーマとして鷹巣出身の直木賞作家・故渡辺喜恵子さんを取り上げ、足跡を研究するほか、土濃塚イマさん(故人、県地域婦人連絡協議会長、合川町連合婦人会長など歴任)、三上ヤスさん(同、初代鷹巣町愛国婦人会長)など、地域発展のために活動された女性についての研修会などを行いたい、としています。