2019年08月14日
コンテンツ番号3155
元五輪ランナーの土佐礼子さんが講演
(2019年8月14日)
三井住友海上陸上競技部による講演会と実技指導が、8月14日(水)に市民ふれあいプラザで行われ、参加者約100人がトップランナーによる講演や実技指導を通して競技力の向上を図りました。
今回行われた講演会と実技指導は、講演やランニングに関する実技指導などを通して、参加者の競技力向上並びに、指導者の指導方法の改善に資することを目的に北秋田市教育委員会が主催したものです。
講師である三井住友海上陸上競技部は、1991年の創部以来、実業団の女子駅伝大会で数々の優勝を誇る名門チームです。また、陸上競技部のゼネラルマネージャーを務める高堰崇さんは当市阿仁戸鳥内出身でもあります。同部は、8月10日から15日まで当市の北欧の杜を中心に合宿を行いました。
開会にあたり、主催者を代表して佐藤教育長が「三井住友海上陸上競技部の皆さん、北秋田市へようこそ。オリンピックマラソン選手である土佐礼子さんによる講演会は、陸上競技に取り組む小中高生にとってまたとない機会であると大変喜んでいる。本日は普段の練習に臨む心構えや日頃の生活で心がけていることなど、メンタルな部分でのご指導もいただければありがたい」などとあいさつを述べました。
続いて、秋田陸上競技協会の北林強会長が「参加した子どもたちが大きな夢を抱き、この講演会に参加したことを誇りにこれからも努力することを願う」などとあいさつを述べました。
続いて、元五輪ランナーで、同陸上競技部所属アドバイザーである土佐礼子さんによる講演が行われました。土佐さんは、自身の競技人生を振り返りながら「故障したときでもできることを考え、走り出した時にベストな状態を迎えることができればスムーズに練習に復帰することができる」「結果が出ないと楽しくない。楽しく競技を行うためにも結果にこだわって頑張ってもらいたい」などと呼びかけました。
この後、陸上競技部員への質疑応答が行われ、参加者は「効果のあった練習方法は何か」「練習後の体のケアはどうしているか」などと、今後の練習に生かすためにトップランナーへ積極的に質問する姿が見られました。
最後に、陸上競技部の練習風景の映像を鑑賞し、実技指導が行われました。様々なストレッチ方法やサーキットトレーニングを行い、参加者は部員らと交流しながら楽しく体を動かしました。
三井住友海上陸上競技部所属アドバイザー 土佐礼子さん
2004年のアテネオリンピック(5位入賞)、2008年の北京オリンピック(途中棄権)と、2大会連続で女子マラソン日本代表として出場を果たしています。また世界陸上選手権には、2001年のエドモントン大会と2007年の大阪大会にもそれぞれ女子マラソンに出走し、世界陸上2大会共にメダル(銀・銅)を獲得しました。2012年3月の名古屋ウィメンズマラソンを最後に、現役選手を引退しました。