2007年01月30日
コンテンツ番号2712
新たな食ビジネスの成功を目指して協定
(2007.1.30)
市の特産品開発などを目的として地域の食に関わる事業者が食材の協同購入を図る「北秋田特選食材共同購入会(中嶋隆史会長)」とあきた北央農業共同組合(佐藤登代表理事組合長)」との「継続的商品共同購入に関する基本協定調印式」が30日、サンシャイン合川で開かれ、中嶋会長と佐藤JA組合長が協定書に署名・調印を行い、食ビジネス振興に向けた取り組みがスタートしました。
北秋田特選食材購入会は、比内地鶏など全国に誇る食材が地域で生産されていながら、価格などの面からこれまで地元ではあまり活用されていなかった食材を共同購入することで安く仕入れ、市オリジナルの調理メニューや商品、弁当などを開発、提供しようとの目的で設立された組織。北秋田食品衛生協会(中嶋隆史会長)が発起人となり、1月23日、市中央公民館で設立総会が開かれ、53事業者の加入で発足したものです。
また、食品衛生協会では昨年、秋田わか杉国体や全国植樹祭の開催を控え、特産品開発を目的に、昨年9月、管内の商工会、JA、市及び北秋田地域振興局などとともに、「北秋田市うめーもん創作協議会(松田正男会長)」を設立し、比内地鶏や山の芋など管内の恵まれた食材を生かした調理メニュー等の開発と、開発後の提供の仕方等について取り組みを重ねてきました。
調印式には、共同購入会の会員、県・市・商工会・JAの関係者など約50人が出席。はじめに、北秋田地域振興局の佐藤重任主査が、購入会設立の端緒となった「うめーもん協議会」の設立(H18.6)からの経緯を説明。続いて、購入会の中嶋会長とJAあきた北央の佐藤組合長がテーブルに着き、協定書に書名、捺印、協定書を取り交わし、また、北秋田地域振興局の武藤冨士雄局長と、岸部市長が立会い人として署名、調印を行ないました。
協定の内容は、▽北秋田地域における食ビジネス振興に資することを目的とする(第1条)▽契約者双方が取扱い商品のPR、調理した商品・調理メニューの商品性向上についてPRや助言などで互いに支援すること(第3・4条)などを内容とし、基本協定の後、購入会の会員とJAあきた北央とが個別に契約書を締結することになっています。
調印の後、購入会の中嶋会長が、「購入会を設立したのは、地域産の食材を活用した新たな食ビジネスで成功し、結果として明るい市につなげることが目的。事業者が互いに意思疎通を図り、最善の努力で将来に向けて飛躍したい」とあいさつ。
また、佐藤JAあきた北央組合長は、「BSE問題から最近の不二家の事件などの影響で消費者の食を見る目がますます厳しくなっており、良い物を生産したからといって必ず買ってもらえる保証はない時代。しかし、わか杉国体や全国植樹祭は最大のチャンス。それにはまず事業者と提携し、スローフードや地産地消に向けた取り組みを行うことが先決。このたびの協定で、市の未来が開けることを願う」と、期待を寄せました。
取り引きの開始は、2月1日からの予定。また、共同購入会では、3月3日から5月上旬まで、キリンビール「一番搾り」のCMで比内地鶏の調理品の映像が「日本三大地鶏食べ比べ編」として日本全国に流れることから、これに合わせ、各事業者が自慢の品をつくる「一店一皿運動」を継続するほか、3月2日の同CMの試写会・試飲会で、購入会として比内地鶏を使った料理を提供する予定です。
また、2月22日には観光・通販商品の開発をねらいとした研修会、3月下旬には国体弁当のお披露目会を行ない、間髪を容れず特産品開発に向けた取り組みを継続する予定です。
※「北秋田市特選食材購入会」についてのお問合せは商工観光課(TEL:0186-62-6639)まで