2008年12月22日
コンテンツ番号2679
五代儀幹雄さん、県芸術文化章受章を報告
(2008.12.22)
今年度の秋田県芸術文化章(俳句部門)を受章した五代儀幹雄さん(76)=伊勢町=が、12月22日(月)、市役所を訪れ、岸部市長に受章を報告しました。
県芸術文化協会(齊藤博会長)では、昭和44年以来、県内の芸術文化の各分野で長年にわたって研さんを重ね、その振興に尽くした個人、団体を表彰しています。今年度は、五代儀さんほか、華道、地域貢献、謡曲、短歌、民謡、俳句、書道、洋舞の各分野から10人が選ばれ、11日に秋田市で行われた受章式で表彰を受けました。県北地区からの俳句部門の受章者は、昭和59年以来二人目。
五代儀さんは、19歳のときから創作活動を始め、句歴は約50年。現在は、県俳句懇話会副会長、県現代俳句協会副会長などを務め傍ら精力的に句作を続けられており、秋田さきがけ俳壇やNHKラジオ文芸などに投句しているほか、これまで多くの大会で入賞歴を重ねています。
報告で五代儀さんは、「俳句部門での県北地区からの受章者はこれまで能代市から一人が出たのみで、北緯40度以北は俳句の不毛の地といわれていた。ようやく陽があたったようでうれしい。」と、喜びもひとしおの様子。
また、「俳句を始めた頃は、『詩を作るより米を作れ』といわれていた時代。俳句など暇な人がやるものと思われており、うしろめたい雰囲気があった。しかし、職場の先輩やテニス仲間に俳句をやる人がいて励みになった。仕事もなんとかやってこれたのは俳句があったから」と振り返っていました。
また、「日常の生活や自分の生き様などが主なテーマ。これからも句作を続け、余生のよりどころとしたい」と抱負を述べていました。
岸部市長は、「地道な創作活動が市の文化を創る大きな力になる。経験を次の世代に伝え後進を育ててほしい」と受章を称えていました。