2008年12月22日
コンテンツ番号2678
全国植樹祭で使われた太鼓が大太鼓の館に
(2008.12.22)
今年6月、県立北欧の杜公園で開催された第59回全国植樹祭で用いられたウォータードラム7基が県の全国植樹祭推進室から北秋田市に寄贈され、12月22日(月)、大太鼓の館で贈呈式が行われました。
ウォータードラムは、もともとはアフリカなどで伝承されてきた民族楽器の一種。水に半分に切ったひょうたんを浮かべ、ひょうたんを叩くことで中の空気を水に振動させて音を出します。現在は、樹脂製などさまざまな素材で作られたものがありますが、全国植樹祭で使われたのは、水を張る器と叩く部分を秋田杉製の曲げわっぱで作ったオリジナル。柔らかくやさしい打音が特徴です。
贈呈式には、岸部市長、宮崎一彦県植樹祭推進長ほか県と市の関係者、吉岡議長、県議会議員の津谷永光、近藤健一郎両氏、全国植樹祭式典演出監督の那珂靜雄さん、綴子保育園の園児、見学で訪れていたお客さんたち約50人が出席しました。
はじめに、ウォータードラムの演奏をバックに、全国植樹祭のアトラクションに出演した能代市のたなはしあゆこバレエスクールの踊り手が、アトラクションと同じ踊りを再現、披露したあと、県植樹祭推進室の宮崎一彦室長から岸部市長にドラムが手わたされました。
岸部市長は、謝意を示すとともに、「森の奥から響いてくるようなやさしく懐かしい音が出る太鼓。施設内の世界の太鼓コーナーに保管・展示し、有効に活用したい。太鼓は見るものでなく、叩いて楽しむもの。ぜひ大太鼓の館に来たときは、実際に叩いて楽しんでほしい」とあいさつ。
この後、岸部市長と宮崎室長、吉岡議長、津谷・近藤両県議、綴子保育園の園児代表の成田龍次郎くん(6歳)、安保(あぼ)春菜さん(同)に全国植樹祭のキャラクター・森っちが加わりウォータードラムの叩き初めを行ったほか、市内のアマチュアバンド「ストーンレークス」でドラムを担当している藤里町の村岡宏明さん(53)が、デモ演奏でウォータードラムの素朴でやさしい音をホールに響かせました。
村岡さんは、「琴や尺八など邦楽で使われる楽器と馴染むが、ジャズやクラシックなどジャンルの異なる音楽で使ってもおもしろい」と話していました。