2008年11月04日
コンテンツ番号2670
児童の健全育成、婦人会活動など多方面での功績により
(2008.11.4)
長年にわたる児童の健全育成・民生活動などの功績により平成20年秋田県文化功労者に選ばれた中嶋喜代さん(87)=北秋田市住吉町=が11月4日(火)、市役所を訪れ、岸部市長に受章を報告しました。
県文化功労者は、市町村や各団体が推薦する人物・団体を、各界の有識者で構成する選考委員会が審議し、決定します。昭和31年に始まり昨年まで345人、6団体が表彰されており、今年は31日秋田市の県正庁で表彰式が行われ、各分野で活躍してきた7氏に寺田知事から文化功労章が授与されました。
中嶋さんは、昭和28年に現在の子ども会の前身となる「子どもを守る会」を町内に結成、母親が連携して子ども会を育成する基盤を築き上げ、昭和30年から30年間にわたり青少年健全育成鷹巣町民会議の会長を務めるなど児童の健全育成に貢献しました。
また、鷹巣町婦人団体連絡協議会長として鷹巣中央公園でのあじさいの植樹・育成(昭和55年〜)をはじめ、まちづくりイベント「ふるさと踊りと餅っこ祭り」(昭和60年〜)の開催を主導し、まちの物産と観光振興などに取り組まれたほか、健康づくり、環境衛生、交通安全等の民生活動など多方面で活躍されています。
さらに、昭和59年には鷹巣町女性史研究会を設立し、郷土の発展のために尽くした女性について研究活動を続けられ、これまで「鷹巣町婦人会史」など4冊の研究書を発行しています。これらの研究書は地域の重要な歴史資料となっており、平成18年には県芸術選奨特別賞を受賞しています。
この日、中嶋さんはともに活動されている婦人団体のメンバーら5人とともに訪問。功労章の賞状や盾、記念品の徽(き)章などを紹介しながら、「受章は、婦団連や女性史研究会をはじめ一緒に活動した地域の人たちの協力があってこそ。健康が続く限りこれからもできるだけ地域に貢献したい」と抱負を述べていました。
報告を受けた岸部市長は、中嶋さんの若さとバイタリティに敬服しつつ、「健康に留意され、これからもまちづくりにぜひお手伝い願いたい」と、受章を称えていました。