2008年11月08日
コンテンツ番号2658
ステージ、展示に文化のきらめき
（2008.11.8）
午前９時３０分から始まった文化会館での開会式では、はじめに岸部市長が、「昨年は豪雨災害の影響で農地などにも大きな被害が出た。幸い災害復旧工事もほぼ終えることができ、豊かな実りの中でこうして文化祭を開催できたのもひとえに市民、関係者の文化に対する熱意の表れ。また、市民の間では、心の豊かさを求める気持ちが高まっている。文化功労、奨励賞受賞者の皆さんには、今後も創作活動を通じ文化、芸術の素晴らしさを市民に伝えてほしい」などとあいさつ。
続いて、平成２０年度北秋田市芸術文化功労賞・奨励賞の授与式が行われました。功労賞は、長年にわたり市の芸術文化の振興に貢献された方に、奨励賞は優れた芸術作品などを創作された方などに贈られるもので、功労賞は合唱団のコールもりよし（近藤雪美代表）、など４人が、奨励賞は蒲和子さんら５人が受賞、これまでで最も多い受賞者となりました。
表彰では、岸部市長から一人ひとりに賞状と記念品が手わたされた後、受賞者を代表してコールもりよしの近藤雪美さんが、「受賞は感無量。当グループは団体としては初受賞となったが、全団員が歓声と拍手で喜んだ。それぞれの分野で今後も努力を重ね、地域文化の向上に役立ちたい」と謝辞を述べました。
開会式の後、演示部門の発表が始まりました。２日間予定されている演示部門のトップを飾ったのは、３４人が出演した「シンガソング講座in阿仁」。バンド演奏をバックに女性２部合唱で「月の砂漠」と「この街で」の２曲を披露し、会場から大きな拍手が送られました。
この後、筝曲や日舞、子どもたちによるバレエ、民謡や大正琴、詩吟など各団体が日頃の練習の成果を披露しました。
一方、合川体育館では、公民館講座やグループ活動などで制作した絵画や写真、パッチワーク、陶芸、切り絵などの作品、小中学生の絵画、書道作品などが展示され、家族連れなどがじっくりと見入っていました。
明日９日は、演示部門が北秋田市文化会館で午前９時３０分から午後４時まで。展示部門は合川体育館で午前９時から午後４時まで。
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平成２０年度北秋田市芸術文化功労者
団体
「合唱団コールもりよし」（代表者 近藤雪美さん）
昭和２５年米内沢小学校ＰＴＡコーラスとして結成、昭和６０年森吉町民コーラス「コールもりよし」となる。昭和６１年浜辺の歌音楽館建設を機にもりよし合唱祭を開催、郷土の先人・成田為三の顕彰活動に早くから取り組み、今年で２２年目を迎える。県合唱祭等各種大会に出場、またボランティアとして福祉施設訪問など幅広く活動している。
個人
佐藤二朗さん
教員暦４０年。旧阿仁町議２期。自治会長、民生各役員など数々の重職を歴任し、地域の信望が厚い。国重要民俗文化財「根子番楽」の伝承にあたって、子ども会発足、指導助言、資料収集に努めるとともに、県内外への公演及び講師として出向するなど斯道奨励にあたり、数々の民俗芸能表彰を受けている。
九嶋トイさん
森吉地区における「こぎん刺し」の中心的指導者として活躍。「こぎんの会」会員暦３５年。こぎん刺しの普及と技術の向上、会員としての仲間づくりに中心的な役割を担うとともに、指導者として技術指導に尽力した。自身が制作指導を行い森吉公民館に寄贈された「６連屏風」は、現在でもお茶席や公民館活動に活用されている。
石郷岡修一さん
２０年にわたる混声合唱団事務局、１３年にわたる芸文協事務局長としてコンサート、コンクール等各種イベントを企画・運営し、合併にともなう北秋田市芸術文化協会設立にも尽力。また、県北地区少年少女ピアノコンクール世話人として運営に参画。
平成２０年度北秋田市芸術文化奨励賞
個人
蒲 和子さん
阿仁わらび吟社所属。句歴３０年。平成１８年ＮＨＫ全国俳句大会特選賞受賞。平成２０年「あきた文芸」俳句部門において秀逸入賞。阿仁根子を題材として「落人村」７句で受賞。
佐藤信子さん
平成１０年鷹巣町陶芸家に師事。以降、ひまわりの家陶芸家教室受講、森吉陶芸同好会所属。平成１２年から９年連続で秋田県美術展入選。平成１７年には第４７回秋田県美術展覧会奨励賞受賞。
大川悦子さん
平成元年鷹巣俳句会入会、平成１２年秋田県現代俳句会協会員。平成１１年鷹巣芸文協３０周年記念文芸賞俳句部門準賞。全県大会入選数回、平成２０年「あきたの文芸」俳句部門入選。
伊東雅晴さん
山岳写真の作品を中心に、北秋田市展覧会への数多く出品。平成１６、１７、２０年、秋田県美術展覧会写真部門入選。
山田りかさん
大館鳳鳴高校２年。美術部に在籍、本格的に作品制作に取り組む。平成２０年秋田県美術展覧会デザイン部門入選。
高橋沙綾さん
大館鳳鳴高校在籍。２年生になってから美術部に入部し、初参加で県展入選。平成２０年秋田県美術展覧会デザイン部門入選。
