2008年11月11日
コンテンツ番号2650
悪質な滞納者には毅然とした姿勢で
(2008.11.11)
岸部市長は11月11日(火)、定例記者会見を市役所で開き、12月を滞納整理特別強化月間として市税滞納者に対する取り組みを強化することなどを説明したほか、北秋田市上小阿仁村病院組合の今後などについて記者団の質問に答えました。
北秋田市の市税未収額は、年々滞納者及び滞納額が増えていることなどから今年5月末日現在で一般税(市民税、法人市民税、固定資産税、軽自動車税)が合計で約2億6549万円、また国民健康保険税は2億3923万円と収納促進が大きな課題になっています。
滞納整理特別強化月間では税務課以外の職員も動員し徴収事務の取り組みを強化するほか、給与、預貯金、生命保険、不動産等の財産調査の調査をさらに進め、財産がある場合には差し押さえを実施する予定です。
市では、再三の催告にも応じない滞納者に対する強化策として、給与、預貯金の差押え、不動産の登記簿記載及び公売、自動車登録証への記載、また、近年多くの自治体等で実施し効果を上げているタイヤロック(自動車差押え)などを検討しています。
また、差押えた物件の換金手続きとして、すでに多くの自治体等で実施しているインターネット公売を実施できるよう準備を進めています。
岸部市長は、「市では、滞納者個々の実情を把握して滞納整理にあたっており、一括納付が困難な場合も分納などに応じている。しかし、余裕があるのに納めない悪質なケースなどは税負担の公平の見地から厳格に対応する必要がある。タイヤロックなどもその手段の一つ」と、毅然とした姿勢で滞納整理に取り組むことを明言しました。
また、北秋田市上小阿仁村病院組合について、「上小阿仁村が組合を脱退した場合、米内沢病院は市立となるのか」といった記者からの質問に対しては、「上小阿仁村長には、これまでも組合を維持するよう説得してきた。脱退の意向は当初から変わっていないようだが、米内沢病院の上小阿仁村の利用は患者が年間延べ1900人、職員も8人いる。上小阿仁村にとっても病院は必要なはず。今後も留まってもらうよう働きかけたい」と答えました。
また、市が補正予算で3500万円を計上し(県が半額の1750万円を負担)、臨時議会での議決を経て今冬の営業継続が決まった阿仁スキー場の来春以降の運営についての質問には、「スキー場は、森吉山観光の重要な拠点であり存続に向けて努力したい。今後も、県と協同で運営会社のウインターガーデン・リゾーツ(東京)と調整するが、スキー場施設を市が譲り受ける案や、別の運営会社を探す案も含めて検討したい」と答えていました。