2008年11月27日
コンテンツ番号2618
懐かしい名作映画のポスターを展示
(2008.11.27)
日本映画史に残る永遠の名作「青い山脈」、「また逢う日まで」など9本の映画作品のポスター展が11月27日(木)から市文化会館で始まり、同会館を訪れた人たちが足を止めて懐かしい映画のポスターに見入っています。
このポスター展は、29日(土)に開催される同会館の自主事業「昭和名作映画上映会(優秀映画鑑賞事業)」に合わせ、千葉県在住のポスター収集家の協力で開催されているものです。当日上映される4作品「青い山脈(1947年)」「また逢う日まで(1950年)」「野火(1959年)」「ぼんち(1960年)」に加え、「青い山脈」のリメイク5作品、計9作品のポスターがエントランスホール正面に展示されています。
ポスターを提供していただいたのは、千葉県我孫子市の青柳隆久さん(68)。北秋田市で同事業が実施されるのを知り、上映会や映画への関心が高まるきっかけになればと、電話で直接同文化会館に無償での協力を提案しました。
文化会館では喜んで申し出を受け、その後、青柳さんとの話し合いの中で上映作品以外にもリメイク作品のポスターがあることを知り、9作品のポスターを借り受けました。
ポスターは、いずれも映画初公開時の映画会社制作のオリジナル。特に、1949年版の「青い山脈」や「また逢う日まで」のポスターは、スチール写真を元にした絵と手書きのタイトル文字が戦後の映画全盛期の雰囲気を思い起こさせる収集家の間でもなかなか手に入らない逸品です。
青柳さんの収集歴はおよそ40年。日本で映画館が斜陽になった昭和40年代から集めはじめ、これまで集めた数は2万枚以上。映画館での上映が終わってから譲ってもうらう、古物商、コレクター仲間などを通じて購入するなどあらゆる伝手で収集したとのこと。2万枚のうち、邦画の割合が約7割。石原裕次郎、吉永小百合の出演作と渥美清が主演した「男はつらいよ」シリーズのポスターは全作品を所有しているそうです。
「これまでは収集に力を入れてきたが、68歳になりコレクションを広く見てほしいと思うようになった。全国でこの事業(文化庁優秀映画鑑賞会)を実施している上映会会場にも提供している」と青柳さん。好きな映画は、と尋ねると、「挙げきれない。特に好きなジャンルといわれれば時代劇で長谷川一男のファン。長谷川一男以外にも、市川右太衛門、東千代之介、高田浩吉など往年の時代劇スターが出演した作品のポスターなども所有している。来年も上映会を実施しコレクションを活用してほしい」、と話していました。
展示会は、12月7日(日)まで。会場は、2日までが文化会館エントランスホール。3日(水)の休館日をはさみ、4日から7日までは2階の鷹巣図書館内を予定しています。
なお、名作映画上映会は11月29日(土)開催。午前9時に上映開始。「青い山脈」「また逢う日まで」「野火」「ぼんち」の順で4本を一挙上映します。入場料は前売り、当日とも500円(高校生以下無料)。詳細はこちら(広報)をごらんください。お問い合わせは北秋田市文化会館(TEL:0186-62-3311)まで。