2008年11月30日
コンテンツ番号2615
生き生きと楽しく学び、交流深める
(2008.11.30)
坂本竜馬と幕末の動乱をテーマに講演を行った映画評論家の小松宰さん
平成20年度鷹巣地区公民館まつりが11月30日(日)、市中央公民館で開かれ、公民館講座の受講生らが、講演会や成果発表などで学習と交流を深めました。
参加者は中央公民館及び綴子、坊沢など地区公民館6館で活動している講座受講生、サークル活動の会員など約250人。はじめに、中央公民館の柴田美喜子館長が、「まつりは皆さんの交流と学習の場。観る人も演ずる人も楽しんで寒さを吹き飛ばしてほしい。これからも大いに公民館の活用を」とあいさつ。
三沢教育長あいさつの後、「坂本竜馬と幕末の動乱」と題し、映画評論家の小松宰(おさむ)さんの講演が行われました。
小松さんは大館市出身で日本映画ペンクラブ会員。タウン誌編集長、新聞記者を経て、現在は文筆家。東北・北海道では唯一の映画評論家として活躍しています。また歴史研究家、忠臣蔵研究家としても知られています。
小松さんは、「日本の幕末から明治にかけては非常に興味深い時代。大河ドラマの『篤姫』でもその時代が描かれているが、複雑でわかりにくい。今日は要点をお話するのでぜひ関心を持って」と切り出しました。
その上で、黒船来航から明治維新までの幕末の動乱と背景をわかりやすく説明。また、同時期、早くから世界に目を向け日本最初の株式会社ともいわれる「海援隊」の創設、薩長同盟の成立や大政奉還の提案など動乱期の日本で革新的な役割を果たした坂本竜馬の人物像や逸話などについて熱く語り、参加者は、興味深く聴き入っていました。
昼食をはさんで午後からは、アマチュア演劇グループ「たかのす劇団」の三沢代表が劇団の沿革と活動内容を発表したほか、各公民館から9つの団体が活動の成果を披露しました。
坊沢公民館の鷹巣マンドリン同好会による演奏、綴子公民館のコーラスグループ「ハーモニーししりこ」の合唱、沢口公民館のオカリナ演奏など各団体の熱演に大きな拍手が送られていました。
また、最後に登場した栄公民館の寸劇「たぬきの恩返し」では、手作りの衣装を着たコミカルな芝居に会場は大受けでした。
また、公民館研修室には、押し花や折り絵の会、洋裁講座などの作品が展示され、訪れた人たちは、心を込めて丁ねいに作られた作品の数々に見入っていました。