2008年10月02日
コンテンツ番号2612
永遠の兄弟として末永い交流を
(2008.10.2)
昭和57年から平成4年にかけて北秋田市下杉の旧県立営農大学校に留学し、農業を学んだ中国人研修生OBらが10月2日(木)、市役所を表敬訪問し、岸部市長に学校関係者やお世話になった市民との再会の喜びを伝えるとともに、末永い日中の友好を約束しました。
研修生は、この日行われる営農大学校跡地での「日中友好青年交流記念碑」の除幕式や祝賀会に出席するために北秋田市を訪れたもので、1日に来日。6日までの滞在期間、岸部市長、県知事への表敬訪問、式典と歓迎会への出席、故人となった恩師の墓参などが予定されています。
営農大学校での中国人技術研修は昭和57年(1982年、第1期)に始まり平成3年(1991年、第10期)まで続き、中国全土から選抜された100人の留学生が営農大や農家で学ぶとともに、地域住民と交流を深めました。
この日訪れた研修生OBは、留学生同窓会長で第3期生の胡凱(こがい※)さん、第1期生の張成波(ちょう せいは)さん、第10期生の廖小平(りょう しょうへい)さん(OG)など11人。男性のうち3人は奥さんと同伴で出席しました。現在は研修生のほとんどが大学教授や研究者、施設長、企業の管理職など要職に就かれています。訪問団には、記念碑建立の発起人の1人で合川日中友好交流協会の成田道胤会長ほか関係者が同行しました。
かつて研修生とも交流がありその後中国も訪れている岸部市長は、吉岡議長とともに大会議室で訪問を受け、「皆さんとの再会を心待ちにしていた。お顔を見て当時を思い出した。今は合併で北秋田市となったが、この地を第2のふるさととして末永く交流が深まることを願っている」と歓迎しました。
胡凱さんは、「日中友好青年交流記念碑が完成したことを心からお祝い申し上げたい。この日を新たな出発点にさらなる日中友好を深め永遠の兄弟としての関係を確立したい」などとあいさつ。
また訪問団からは、「中日友好親善大使」と書かれた掛け軸のほか、青海省在住の研修生OB・王貴炯(おう きけい)さんからは薬師如来像の掛け軸の贈呈を受けました。
この後の自己紹介では、「当時の宿舎を訪れたが、そのままで懐かしかった」「体調を崩し、中央病院に入院したときには当時の岸部院長にお世話になった」「現在、日本人を対象とした旅行代理店を経営しているが、これも留学のおかげ」などと当時の思い出を語っていました。
訪問団一行は、市長らとの記念写真撮影後、記念碑の除幕式と祝賀会出席のため、現地に向かいました。
※研修生の氏名については、日本語の表記と読みをあてています