2008年10月04日
コンテンツ番号2607
若さと表現力あふれるステージで魅了
(2008/10/4)
県北地区高等学校演劇協議会などが主催する「平成20年度県北地区高校演劇コンクール」(秋田県高校文化祭)が北秋田市文化会館を会場に10月4日(土)から2日間の日程で始まりました。県北地区の県立高校11校が全県大会、そして東北・全国大会などさらに上位の大会出場を目指します。
コンクールは県内4ブロックに分かれており、能代市から能代高校など5校、大館市から大館国際情報学院高校など4校、鹿角市から十和田高校など2校の計11校が参加しました。昨年のコンクールでは、能代北高校(旧能代山本地区高校演劇協議会)と大館、大館鳳鳴高校(旧県北地区高校演劇連盟)が優秀賞を受賞し全県大会に出場、このうち大館鳳鳴は東北大会にも出場しています。
第1日目の4日に上演されたのは、十和田、大館桂、二ツ井、大館国際情報学院、能代西の6校。このうち大館桂高校は、2004年の第50回全国高等学校演劇大会(徳島県)で網走南ヶ丘高等学校が上演し、優秀賞と創作脚本賞を受賞した「チキン・カレー」(溝口勲作)を発表しました。
東京で一人暮らしのたえばあちゃんは、頑固者でヘルパーさんの言うことをきかない。区の福祉課も困り果て、北海道にいる唯一の親戚、亡くなった息子の嫁に連絡する。が、やって来たのは、事情を知らない孫娘えりか。夕食の献立は手作りのチキン・カレー。はたしてえりかは、ばあちゃんの気に入るようなカレーを作れるか・・・。
出演者は孫娘と祖母、ホーム・ヘルパーの3人。また、ステージには台所とイス、テーブルなど簡素な室内のセットだけ。舞台装置は簡素ながら、カレーの煮える音やトイレの水の流れる音など音響効果も入るなどしっかりした演出で祖母と孫娘という世代間で大きく異なる価値観のギャップと心の通い合いを表現していました。
客席では、ほとんどが各校演劇部の部員と関係者でしたが、演劇に関心のある市民らも訪れ、フレッシュな舞台を感心しながら見入っていました。
明日4日は能代北高校ほか5校の発表が行われ、参加全校の発表終了後の午後4時20分からは、講師の遠藤康氏(秋田県高校演劇協議会顧問)、伊藤洋文氏(能代小劇場)、高坂裕子(劇団風の子=北秋田市在住)による講評があります。
なお、優秀賞を受賞した高校は、11月23(日)・24日(月)に開かれる第39回全県高等学校演劇発表会(全県大会)に出場することになっています。
上演日程
10月4日
- 十和田高校(9:20〜)
- 大館桂高校(10:40〜)
- 二ツ井高校(12:20〜)
- 大館国際情報学院高校(13:40〜)
- 能代西高校(14:50〜)
- 大館鳳鳴高校(16:05〜)
- 講評16:20〜
- 閉会式17:20〜
10月5日
- 能代北高校(9:20〜)
- 能代高校(10:40〜)
- 大館高校(12:15〜)
- 能代商業高校(13:35〜)
- 花輪高校(14:55〜)