2019年07月07日
コンテンツ番号3141
美しい緑を未来へ引き継ぐ
(2019年7月7日)
2019あきた水と緑の森林祭が、7月7日(日)に県立北欧の杜公園で開催され、大勢の参加者が、記念式典や植樹などを通して自然を守ることの大切さについて理解を深めるとともに、環境保全の意識を高めました。
「あきた水と緑の森林祭」は秋田県、北秋田市、公益社団法人秋田県緑化推進委員会が主催となり、平成20年に同所で行われた第59回全国植樹祭を契機に平成21年から開催しています。森林の持つ公益的機能や森づくりの活動の重要性について理解を深め、県民参加の森づくりを一層推進していくことを目的に毎年会場を移して開催しており、北秋田市での開催は、平成27年以来4年振りとなります。また、今回は農林水産大臣任命「みどりの広報大使」である藤本麗華さんが訪れ、記念式典や植樹活動に参加しました。
記念式典では、はじめに主催者を代表して川原誠副知事が、「秋田県では、森林の循環利用の推進に取り組むとともに、水と緑の森づくり税を活用し、里山林や森林公園の整備、森林ボランティア活動への支援を行うなど、県民参加による多様な森づくりを進めている。本日の森林祭を通じて、より多くの方々が森の恵みに感謝し、豊かな緑の財産を未来に引き継ぐ思いがさらに広がることを願う」となどとあいさつを述べました。
続いて、津谷市長が「当市は、森吉山をはじめとする自然資源の豊かな地域。本年度から新たな森林環境制度が始まり、森林資源の適切な管理、林業の成長産業化の実現、新たな木材利用の創出に取り組むとともに、林業に対する理解を深めることにも積極的に取り組んでいる。自然に恵まれた我が郷土秋田が、水と緑の森林祭を機に更なる発展を遂げ、素晴らしい風土が未来へ継承されることを願う」などと歓迎の言葉を述べました。
この後、緑化活動などに尽力された団体への表彰が行われ、秋田県水と緑貢献賞に、鷹巣南小学校(北秋田市)と松森愛好同志会(北秋田市)が受賞しました。また、県産木材利用促進功労者として、秋田スギネットワークたかのす(北秋田市)と有限会社佐東製材所(由利本荘市)に感謝状が贈られました。
引き続き、鷹巣南小学校6年の佐藤未奈(みな)さんと同じく5年生の大川凛(りん)さんが「森はきれいな空気をつくってくれます。森はきれいな水をつくってくれます。森で生まれた水の流れはたくさんの命を育てながら川となって流れ海に注ぎます。森と川と海は、たくさんの命でつながっています。私たちのふるさとには豊かで美しい森と川と海があります。このふるさと秋田の水と緑は私たちの大切なもの。そして未来でも大切なもの。私たちは美しい森や川、海を守り育て未来に引き継いでいくため、これからも森づくり活動を続けていきます。未来に引き継ごう、秋田の水と緑を」とメッセージを朗読しました。
最後に、能代市の齊藤滋宣市長が「美しい自然とともに皆様を歓迎したいと思っているので、ぜひ能代市に足を運んでもらいたい」などと次期開催市を代表してあいさつを述べました。
式典後、市有地にて植樹活動が行われ、関係者や一般参加者ら約120人が参加し、イタヤカエデやハナミズキなど計6種類の苗木を丁寧に植え、成長を願いました。今回植樹した場所は、樹木見本園として子どもたちの教育などに活用する予定となっています。
式典会場付近では、花やハーブの苗が無料で配布されたほか、木工体験やクラフト教室、特産品販売コーナーなどが設けられ、多くの人でにぎわいました。
受賞者は次のとおりです
秋田県水と緑貢献賞
鷹巣南小学校
育林活動を主とした環境学習は、地域の宝としての意識付けとなっているほか、木材の循環学習やキャリア教育にもつなげています。さらに、地元住民などと連携した活動として、先進的な事例であることが評価されました。
松森愛好同志会
会員が一致団結し、みんなの森として森林整備などを行い、秋田内陸縦貫鉄道比立内駅から見える季節ごとに咲く花々は、地域住民だけではなく、内陸線利用客にも楽しんでもらっています。環境美化を通じて地域の活性化に取り組んでいることが評価されました。
県産木材利用推進功労者
秋田スギネットワークたかのす(北秋田市)
近年は木育活動にも着手し、親子を対象に段ボールを使った住まいづくり体験や小学生も参加した上棟式を開催し、地域の集会や家づくりの仕事への理解を深める取り組みなどを実施しています。家づくりを通じた県産材の利用の推進やPR活動に加え、次代を担う子どもたちへの木育活動などの功績が評価されました。
有限会社佐東製材所(由利本荘市)
県産材の利用の幅を広げるとともに、県内外での県産材のPRにも貢献するなどの功績が評価されました。