2008年10月20日
コンテンツ番号2575
河川環境保全の積極的な対策を求める
(2008.10.20)
秋田県北秋田地域振興局による阿仁川の河川整備計画に関する公聴会が、10月19日、森吉コミュニティセンターで開かれ、災害防止を主目的とする阿仁川整備計画の説明を受けて、出席した住民からは河川環境の保全に関する積極的な対策を求める意見などが出されました。
阿仁川の河川整備計画に関する公聴会は、河川法に基づき阿仁川河川整備計画の策定にあたって住民の意見を計画に反映させることを目的に開催されたものです。
公聴会では、まず北秋田振興局阿仁川復旧課の奥山課長が「昨年の水害復旧にあたっての協力に感謝します。災害防止を主目的とした阿仁川河川整備計画を策定するにあたって参考にしたいので住民の皆さんの忌憚のないご意見を」などとあいさつ。つづいて担当者から昨年の洪水の状況や整備計画の概要が説明されました。
整備計画の主な内容は、平成23年度までの災害復旧助成事業で、増沢・木戸石地区の8.6kmを対象に引堤、堤防嵩、掘削、橋梁架け替え、米内沢地区の1.4kmを対象に築堤、掘削、浦田・大渕地区の3.4kmを対象に引堤、築堤、掘削、阿仁前田地区の2.0kmを対象に引堤、堤防嵩上げ、掘削、橋梁架け替え、五味堀地区の1.4kmを対象に堤防嵩上げ工事をそれぞれ施工するものです。全体事業費は約106億円。
説明のあと、出席者からは「堤防内側の草刈などの整備に積極的な対策を」「工事にあたっては鮎の遡上時期などに配慮を」などと意見があり、振興局からは「河川環境の保全については自治体や住民と連携して対策を講じていきたい」「工事は河川の汚濁に注意しながら進める」と説明がありました。
阿仁川河川整備計画は、この日出された意見を参考にされながら策定委員会と関係機関との協議を経て年内に決定されます。