2008年10月23日
コンテンツ番号2568
文化財の把握と保存・活用の計画策定をめざす
(2008.10.23)
北秋田市歴史文化基本構想等策定委員会が、10月23日、中央公民館で開かれ、北秋田市の文化財調査と保存・活用をめざす基本構想策定に向けた方針等を協議しました。
北秋田市歴史文化基本構想等策定委員会は、文化庁の「文化財総合的把握モデル事業」の選定を受け、文化財を保護、活用する方向性や課題を明らかにすることを目的に北秋田市の「歴史文化基本構想」を策定するために設置されました。
「文化財総合的モデル事業」は全国で20件が選定され、県内では当市だけが選定され委託を受けました。
委員には、国学院大学の小林達雄名誉教授ほか13名の有識者および行政関係者が委嘱され、第1回の委員会が開かれて、委員長に元秋田県立博物館長の冨樫泰時氏、副委員長に北秋田市文化財保護団体連絡協議会長の鈴木健次郎氏を選出して協議が進められました。
富樫委員長は、協議に先立ち「合併にともない、北秋田市としての文化財を整理するよい機会になる。市内には特色あるマタギ文化など文化財が豊富にあるのでいろいろな文化財をリンクさせながら北秋田市が元気になるような計画にしたい。」とあいさつ。
市教育委員会生涯学習課の担当者が、「文化財総合的把握モデル事業」と「北秋田市における文化財の現状と課題」の概要について説明し、文化財の調査の方法、今後3年間の事業の進め方について協議しました。
委員からは、「悉皆調査するには時間がない。地域のアイデンティティづくりをめざすモデルを限定しては」、「文化財を活用する目的を明確にし、調査の枠組みを定めて調査をすすめるべき」などと提言がありました。
委員会では、このあと各地区にごとに4名の文化財調査員を委嘱して調査を実施しながら、年3回委員会を開いて、平成23年2月までに基本構想を策定するスケジュールを確認しました。
現在、北秋田市の指定文化財は、七日市の長岐邸ほか69件、県指定文化財は、綴子の木造阿弥陀如来像ほか9件、国指定の文化財は、本城の金家住宅の各建築物等11件があります。
委嘱された委員は次のとおりです。(敬称略)
役職 | 氏名 | 現職 |
---|---|---|
委員長 | 富樫泰時 | 元秋田県立博物館長 |
副委員長 | 鈴木健次郎 | 北秋田市文化財保護団体連絡協議会会長 |
委員 | 小林達雄 | 國學院大學名誉教授 |
田口洋美 | 東北芸術工科大学歴史遺産学科教授 | |
熊谷嘉隆 | 国際教養大学社会科学教授 | |
伊藤公夫 | 北秋田市商工会長 | |
佐藤喜美男 | 伊勢堂岱遺跡ワーキンググループ代表 | |
神馬 洋 | 秋田県生涯学習課文化財保護室長 | |
佐々木 望 | 北秋田地域振興局総務企画部地域振興監 | |
三澤 仁 | 北秋田市教育長 | |
畠山勇悦 | 北秋田市総務部長 | |
松岡宗夫 | 北秋田市企画部長 | |
吉田 茂 | 北秋田市産業部長 | |
赤石光悦 | 北秋田市建設部長 |