2008年09月07日
コンテンツ番号2544
太鼓のリズムとパフォーマンス楽しむ
(2008.9.7)
「第6回北秋田市たかのす太鼓まつり」が9月7日(日)、綴子・大太鼓の館野外ステージで開かれ、市内外から訪れた太鼓ファンらが、綴子大太鼓の実演や婦人会の踊りなど迫力ある演奏とパフォーマンスを楽しみました。
市観光協会や綴子上町・下町大太鼓保存会など各太鼓団体で組織する「北秋田市たかのす太鼓祭り実行委員会(村井松悦実行委員長)」が主催。今年は鷹巣地区から7団体が出演しました。この日は午前中の雨で天候が心配されましたが、午後からは晴れ間が広がり、開演前から続々と観衆が詰め掛けました。
開会式では、村井実行委員長が、「今日は、かつて町の活性化を目的に『太鼓の里づくり』に励んでいた鷹巣地区の7団体が出演する。太鼓の演奏でストレスを発散してほしい。また、ステージと一体となって楽しみ不景気やいやなことを吹き飛ばしましょう」などとあいさつ。
この後、綴子上町大太鼓保存会の大太鼓がトップを切って登場しました。大太鼓は、上町集落地内にある八幡宮綴子神社の神事として約750年前に始まったといわれる伝統行事。水不足が深刻だった同地区で、雨乞いと五穀豊穣を祈願するため打ち鳴らされてきました。上町集落と下町集落が競い合って次第に大きな太鼓が作られるようになり、特に昭和50年代以降は直径が両集落とも3m台になりました。上町集落の太鼓は、最大のものが直径3.80m、2番太鼓は3.33mあります。
2張りの大太鼓が登場すると、会場では小さなどよめきが起こり、10人以上の叩き手が太鼓の上下から長いバチで太鼓を打ち鳴らす豪快な演奏で会場を沸かせました。
3番手として登場したのは鷹巣小学校の6年生48人による「鷹っこばやし」毎年6年生から5年生に引き継がれ、学習発表会などで披露されています。はじめにグループを代表して相馬諒(りょう)君が、「大勢で演奏するので音を合わせるのが難しい。でも合ったときはとてもうれしい」と紹介。演奏では太鼓のほか樽と竹、リコーダーを使った見事なアンサンブルで会場から大きな拍手を受けていました。
また、婦団連たかのすふるさと太鼓は、毎年披露している「ふるさと太鼓」に加え、新たに取り組んでいる「すずめ踊り」を披露しました。踊りは、もともと仙台市の郷土芸能。扇を操りながら跳ねるように踊る姿は雀がえさをついばむ様子に似ており、そのユニークさで会場を魅了していました。
このほか、鷹巣ばやし普及会とジュニア、ドラムサークル愛好会、綴子下町大太鼓保存会が次々と登場し、華麗なバチさばきとパフォーマンスで楽しませました。
トリを取ったのが綴子上町、下町4張りの大太鼓による合同演奏。綴子神社の祭典では1年交代で奉納が行われることから同時に演奏されるのはこのイベントのみとあって、会場では盛んにカメラや携帯電話のシャッターを切っていました。