2008年09月07日
コンテンツ番号2542
秋田県消防協会大館北秋田支部総合防災訓練
(2008.9.7)
秋田県消防協会大館北秋田支部総合防災訓練が9月7日、阿仁地区で行われ、消防団員、地域住民、日赤奉仕団、阿仁中学校の生徒など26団体約400人が参加しました。
訓練は、北秋田市防災計画に基づき北秋田市と県消防協会大館北秋田支部が主催。「午前10時20分森吉山を震源とするマグニチュード6.9の地震が発生し、阿仁合地区で震度6弱を記録、火災発生や家屋の倒壊、ライフラインの寸断、土砂崩れなど甚大な被害が発生」との想定で行われました。
災害発生後、直ちに市役所内に災害対策本部を、阿仁支所内には現地災害対策本部を設置し広報による避難指示、被害情報収集にあたり関係機関への指示・報告が行われました。
特別養護老人ホーム山水荘では、厨房から火災が発生し、火災広報により駆けつけた地域住民・消防団が職員とともに入所者を手際よく避難させました。
近くの神社では、類焼を防ぐため住民がバケツリレーによる消化訓練を行い「ハイ、ハイ」と声を掛け合いながらスムーズにバケツが渡されていました。また、輻射熱の遮断や避難路を確保する水幕ホースの放水も行われました。
阿仁中学校グランドでは、救助隊による倒壊建物からの救助、9月1日から運用開始した阿仁救急隊の高規格救急車による救命処置、救助者を医療機関へ搬送するため防災ヘリ「なまはげ」に引き継ぐ連携訓練が迅速かつ正確に行われました。
グランドに集まった住民たちは一連の訓練を真剣な表情で見守っていました。また多数のけが人により救護所を設置、処置順位や搬送順位を決定するトリアージ訓練や住民による油火災の消化訓練も行われました。
山村開発センター前では、日赤奉仕団と婦人消防隊が応急給水・応急給食訓練(炊き出し)を行い手際よく作業を進め100食分のおにぎりを作り上げました。
午前10時20分の災害発生から12時30分の訓練終了まで、広報・通信・火災防御・消防警戒区域の設置・避難支援・災害対策本部の設置・救急/救助・防災ヘリ搬送訓練・消火・炊き出しの総合訓練を消防関係者、地域住民など参加者の連携と協力により無事に行う事ができました。
閉会式では、統監を務めた佐藤副市長が「災害は忘れた頃にやって来るのではなく、昨年の豪雨災害のように突然、身近で発生し。甚大な被害を与える。常に有事に備え防災意識をしっかり持つことが大切。」とあいさつ。 今日行われた訓練の講評をし、防災対策への重点事項を確認し合いました。