2008年09月17日
コンテンツ番号2521
1年前の豪雨災害を教訓に
(2008.9.17)
前田駅前自治会(山田金成会長)の防災訓練が9月17日、前田駅前の同自治会内で行なわれ、83世帯中77世帯、約110人が参加しました。
この訓練は、ちょうど1年前の9・17豪雨災害を教訓に、自治会内の連絡体制の確立、避難誘導、避難住民の安否確認の訓練などを実施し、地域住民の防災意識を高め、いつ起きるかわからない災害へ備えることを目的に行なわれました。
訓練は、前日から降雨が続き、当日未明から阿仁川上流部と小又川上流部に200mmを超える集中豪雨が発生し、両河川とも急激に増水し、八幡橋が冠水する状態で、人家に被害を及ぼす恐れがあるため、地域住民をクウィンス森吉に避難誘導するという想定で行なわれました。
午後4時55分、河川の増水により自治会会員から避難を要する旨の連絡を受け、自治会長は北秋田市前田出張所へ連絡。すぐに副会長2人へ避難指示をし、副会長は自治会役員と班長に指示命令を出し、班長は班の連絡網により住民に避難を指示しました。午後5時、前田出張所から防災無線とサイレンが流れ、自治会役員が先頭に立ち住民をクウィンス森吉へ避難誘導しました。
今回の防災訓練で総括を努めた山田会長は「昨年の豪雨災害の時は、避難場所が二転三転するなど、連絡体制がうまく機能していなかった。今日の防災訓練は連絡体制の確認、避難誘導、安否確認を訓練し、防災意識を全員が持ち、災害に備えるために行なった。今後も自治会として高い防災意識を持ちながら、訓練を実施していきたい」と述べました。
また、自治会の役員らが、各家庭で防災無線が聞こえるかを挙手確認したところ、「良く聞こえた」が半数、「あまり聞こえなかった」も半数で、「何かを言っているのは聞こえたが、家の外に出ないとはっきりと聞こえなかった」という住民もいました。
最後に、クウィンス駐車場で消火栓とホースの接続訓練を実施し、防災訓練は終了しました。