2008年09月21日
コンテンツ番号2516
ヤナで飛び跳ねるアユに歓声
(2008.9.21)
北秋田市鷹巣漁業協同組合(湊屋啓二組合長)が主催する「親子で川漁体験!」が9月21日(日)、鷹巣地区・脇神橋下流の小猿部川で開かれ、約70人の親子がヤナ漁や定地網での川ガニ漁などを体験しました。
親子で一緒に川漁を体験し、昔ながらの伝統漁法を広く知ってもらうとともに、自然と触れ合い絆を深めてもらおうというもので、平成17年、18年に続き3回目の開催。子どもたちは、鷹巣、合川、森吉地区から約40人が参加しました。
会場の小猿部川は、大館市との市境に位置する竜ケ森(標高1,049m)山麓に源流を持つ1級河川。天然アユやヤマメなど魚類も豊富で、養殖にも適した有用河川として同漁協が毎年アユの稚魚などの放流事業を行っています。
この日はあいにくの雨模様となったため、河川敷に張ったテントの中で開会式が行われました。湊屋組合長は、「小猿部川の水質はとてもよく、たくさんの種類の魚が棲んでいる。ヤナ漁や定地網、刺し網など昔から伝えられてきた5つの漁法を体験し、漁業や川の自然について学んで」などとあいさつ。
この後、漁協組合員が川に仕掛けた定地網を引き上げ、かかったアユやウグイ、オイカワなどを水槽に移すと、子どもたちは興味津々で魚たちに見入っていました。また、川ガニ漁では、はさみに毛の生えたカニの大きさに驚いていた様子でした。
この後子どもたちが順番にヤナ漁を体験。ヤナ漁は、川を柵で堰き止めて、すのこ状の仕掛けにアユを乗り上げさせて捕らえる伝統漁法。アユが産卵のため川の河口へと下る鮎(落アユ)の習性を利用したものです。子どもたちは、水辺にピチピチをはねるアユを捕まえて大歓声を上げていました。
体験終了後は、川ガニの鍋料理をいただき、毛ガニに負けない鍋の味に舌鼓を打ちました。