2008年09月23日
コンテンツ番号2506
収穫期に向け、待望の施設が完成
(2008.9.23)
北秋田広域カントリーエレベーターの竣工式が9月23日、米内沢字大沢地内の同施設内で行なわれ、関係者が神事と稼働式を行ない完成を祝いました。
北秋田広域カントリーエレベーターは、昨年9月17日の豪雨災害後、国、行政等の協議により決定した農山漁村活性化プロジェクト支援事業により、平成20年秋の稼働に向けて建設工事を進めてきました。
また、農事組合法人北秋田広域カントリー利用組合(齋藤祐一代表組合理事)が施設の導入と管理運営を行なうという、県内でも例を見ない計画で事業を進め、事業の計画から1年足らずの期間で完成しました。
同施設は、旧施設の1・5倍となる3000トンの貯蔵と、籾(もみ)を劣化させないサイロ冷却装置、米粒食味値※を活用できる自主検査設備、地産地消や産地直送の展開を図る精米設備などの最新設備を備えた施設で、組合員の付託と消費者の多様なニーズに対応できる、北秋田地域水田農業の拠点施設として完成しました。
午前11時30分から始まった神事には、利用組合、JA、工事関係者、行政関係者など約120人が参列。神事では、齋藤祐一利用組合代表、藤田了次北秋田振興局長、岸部市長らが玉ぐし奉てんし施設運営の無事を祈りました。
神事の後、稼働式では、齋藤利用組合代表、佐藤登JAあきた北央組合長、佐藤清孝JA鷹巣町組合長、工事関係者で(株)サタケの大知大義取締役常務の4人が、一斉に稼働スイッチを押し、施設内の機械を稼働させました。
その後、会場をサンシャインあいかわに移して竣工式典が行なわれました。
はじめに齋藤利用組合代表が「このような素晴らしい施設が完成し、皆様のご協力には心よりお礼申し上げます。これからは、年々厳しくなる産地間競争に打ち勝つためにも、売れる米作りと、サテライト方式による大規模農家との連携、高齢化に対応した作業の省力化など、カントリーエレベーターの果たす役割は多様です。今後は北秋田広域カントリーエレベーターを拠点として、北秋田地域の森林農業を一層盛り上げていきたい」と式辞。
佐藤JAあきた北央組合長、佐藤JA鷹巣町組合長、藤田北秋田振興局長の祝辞につづき、岸部市長が「待望の北秋田広域カントリーエレベーターが完成して、こんなにうれしいことはありません。昨年の豪雨災害復興のシンボルとして北秋田の地にそびえ立っているようで、大変たのもしいかぎりです。また、この近代的な設備の施設で、北秋田ブランドの米が、安心安全とともに全国に提供できることは、私たちにとって大変ありがたく、うれしいこと。これからの更なる発展を期待します」と祝辞。
また、応募総数36点の中から、カントリーエレベーターの愛称「水と緑の里北秋田」に採用された村上とし子さん(本城)には、報賞が贈呈されました。
この愛称「水と緑の里北秋田」の文字は、北秋田広域カントリーエレベーターの最上部壁面に書かれています。
※米粒食味値…米の食味を左右する4要素(アミロース、タンパク質、水分、脂肪の酸化度)の含有量を測定し、お米のおいしさを数値で表した値