2008年08月14日
コンテンツ番号2463
勇壮に伝統の踊りを披露
(2007.8.14)
今泉(鷹巣地区)、阿仁比立内などで8月14日(木)、郷土芸能を披露するお盆行事が行われ、このうち今泉では、伝統の今泉駒踊りが集落の住民や帰省客を勇壮な伝統の舞いで楽しませました。
北秋田地方で演じられる駒踊りの由来はほぼ共通していますが、今泉駒踊りも、阿仁前田や上舟木、李岱など市内各地区の駒踊り同様、藩政時代佐竹藩主の巡遊を慰めるために踊られたものだといわれています。今泉では、かつては獅子踊りや奴踊りも演じられていましたが、現在は駒踊りのみが伝えられています。
今泉駒踊り保存会(簾内文雄会長)が、芸能の伝承に力を入れており、踊り手には高校生や帰省した大学生、囃子方には中学生も参加、集落内の数カ所で披露しました。今年は、6月に県立北欧の杜公園で開かれた第59回全国植樹祭に他の郷土芸能とともに参加しましたが、保存会ではその際、衣装や旗などを新調し気持ちも新たに芸能の伝承に取り組んでいます。
踊りは勇壮な武将と騎馬の姿を武芸的に表現したもので、踊り手は馬枠に馬頭を付け、鎧、鉢巻き姿で舞います。演目は、駒が登場する「ぶっ込み」から始まり、「場つくり」「さんば」「ひざおり」「五拍子」「おかざき」「七五三の肩乗り」の7つ。
今年の踊り手は10人。動作は、一列縦隊での騎馬の行進、2列に分かれて前後左右に飛び跳ね、また交差しながら戦場で戦う騎馬の姿を象徴的に表現します。
14日は、国道7号線沿いの新道から始まり、集落内の向町、下町の3カ所で踊りを披露し、集まった地域の人々から演目ごとに大きな拍手を受けていました。踊りは15日も集落内3カ所で披露されることになっています。