2008年08月27日
コンテンツ番号2397
平成23年完成にむけダムの多様な活用を
(2008.8.27)
森吉山ダム建設促進期成同盟会(会長=岸部陞北秋田市長)の平成20年度総会が、8月27日、市内のホテル松鶴で開かれ、森吉山ダムの平成23年度完成をめざし要望活動を実施するとした事業計画と予算を決定しました。
総会では、会長の代理として副会長の齊藤滋宣能代市長があいさつに立ち「財政事情が厳しくなっている中ダム建設の予算を確保でき工事が順調に進んで昨年はダムの堤体と比内森吉線の付替え道路も完成した。昨年の災害で甚大な被害を被ったので1日も早い安全安心を確保したい。23年の完成にむけて関係各位の一層のご指導をお願いしたい。との会長のメッセージを代読。
また、完成間近のダム堤体盛立を見ると感慨深いものがある。これまでの関係者のご労苦に改めて感謝したい。完成後は防災はもとより観光や地域振興のためにも活用できる。整備促進のために関係各位の一層のご鞭撻ご協力をお願いしたい」などと完成への期待を述べました。
来賓として出席した県議会議員を代表して、津谷永光議員が「昭和47年の災害を期に始まった森吉山ダムの建設もいよいよ来年湛水試験、23年完成をめざしている。1日でも早い完成によって防災、発電とともに観光と地域振興に資するものと県議会でも期待している。立ち遅れているといわれる日本海沿岸のインフラ整備の一環としても国によるさらなる支援を要望していきたい」と祝辞を述べました。
森吉山ダム工事事務所の寺谷正路所長は、「昨年はダムの堤体と比内森吉線の付替え道路が完成し、現在内部の工事を進めている。これまでの関係者のご協力に感謝したい。昨年の洪水を分析したところダムが機能すれば水位は1.6mほど下げることができ、堤防への越水を避けられた。未完成のため残念であったが、20年度は70億円の予算がつき計画通り工事を進めて、来年湛水試験を実施し、23年完成をめざしたい。厳しい財政事情から公共事業全般が窮屈になっているが完成も間近いことから一層のご理解とご協力をお願いしたい」と支援を求めました。
ダム工事事務所の船木純孝工務課長から工事の概要について説明を受けた後議案の審議を行い、平成19年度の事業報告と決算を承認したほか、東北ダム事業促進連絡協議会との連携を強化して国への要望を続けるなどとした平成20年度の事業計画と予算を原案どおり決定しました。