2008年07月01日
コンテンツ番号2370
川面に光る銀鱗 “あたり”を楽しむ
(2008.7.1)
市内の主な河川で1日、アユ漁が解禁になりました。米代川や小猿部川、阿仁川などの各河川では、解禁を待ちかねた太公望たちが糸を垂れ、生きのいい天然アユを釣り上げていました。
瀬や深みに富む米代川本流をはじめ、小猿部川や阿仁川は全国的にも天然アユが豊富なことで知られ、解禁日には前夜から泊まり込みで解禁を待つ人が多く、夜明けとともにさおが繰り出されました。釣り方は、糸に“おとり”となるアユをつなぎ、縄張りを主張して攻めて来るアユを引っ掛ける「友釣り」。アユの習性を利用した漁法です。
このうち米代川では、ポイントとなる中岱橋付近、秋田内陸線鉄橋付近、糠沢付近などに釣り人がずらり勢ぞろい。特に中岱橋付近は国土交通省によってカヌーや水遊びも楽しめるような親水空間として整備されており、すぐ川辺まで車が乗り入れできることから、駐車スペースには青森、岩手、いわきナンバーの車が並び、午前9時頃には15人ほどが川に入っていました。
また、阿仁側では小又川との合流地点、桂瀬、根小屋、本城の頭首工付近で釣り人たちが竿を垂れ、じっくりとあたりを待っていました。
栃木県から夫婦で訪れ、昨晩からテントを張って解禁を待っていたという60代の女性は、「去年は増水で今いちでしたが、今日は川に入ってから17センチ前後が10匹くらい。水量、水温ともほどよくまあまあですね。今日から一週間滞在します」と満足げに話していました。
また、福島から夜通しで駆けつけたという50代の男性は、「水温は少し高めかな。今日と明日の2日間釣って、仕事に戻り、また来週来ます」と、アユ釣りの魅力から逃れられない様子でした。
鷹巣漁業協同組合の湊屋啓二組合長は、「水害の影響はまったくない。むしろ河床が変化したことでポイントが増えているようだ。遡上するアユも昨年より増えている。市内のみなさんもぜひチャレンジを」とアユ釣りへの挑戦をPRしていました。
解禁日から一月ほどは天然アユがほとんどで、味もまた格別とのこと。9月の中旬からは、「ガラガケ」と呼ばれる落ちアユ漁に移ります。アユ釣りの期間は10月30日まで。
お問い合わせは
鷹巣漁業協同組合
TEL:0186-63-2887
阿仁川漁業協同組合
TEL:0186-72-4540