2008年07月06日
コンテンツ番号2350
「稲穂ロード」を花の道に
(2008.7.6)
綴子大太鼓の里保全隊(藤島勝政隊長)による花の植栽活動が7月6日(日)、同地区内の農免農道、通称「稲穂ロード」で行われ、子どもたちも含め地域住民約550人が環境保全活動に汗を流しました。
農林水産省では、平成19年度から農地や水、それを取り巻く森林や施設など環境の良好な保全とその質の向上を図る新たな対策として「農地・水・環境保全向上対策事業」を導入し、日本の農業、農村の基盤を支える事業を展開しています。
これを受け、秋田県、北秋田市、土地改良区等でも、農業者だけでなく地域住民、自治会、関係団体に呼びかけ、市民が幅広く参加する活動組織を新たに作ってもらい保全活動に取り組んでいます。
同保全隊も北秋田市内に設立された組織の一つ。綴子地内の10集落1,111世帯及び自治会や老人クラブ、子ども会など61団体で構成され、昨年3月発足以来、これまで共同での草刈りや農道への花の植栽、児童による伝統農法で田植え体験、用排水路の水質調査などを実施してきました。
今年は、赤と白の百日草の苗約6200本が用意されました。午前9時から綴子農村公園で行われた開会式には、各集落の代表ら約100人が参加、隊長代理の三澤敏行綴子土地改良区理事長が「先月15日には北秋田市で全国植樹祭が開かれ、また北海道では洞爺湖サミットも予定されており今年は環境について世界的に関心が高まっている。地域の皆さんの協力で農村環境を良好な形で維持し、農地の持つ多面的な機能を守っていきましょう」と呼びかけました。
この日は岸部市長も植栽に参加し苗を植えました、あいさつでは「3キロもの花の道は地域の名所になる。花は人の心を和ませるが、一番心に残るのは今日参加した皆さん。今日も暑くなりそうだが、頑張って花を植えて」と激励しました。
この後、田中地区から糠沢地区までの3.3km区間で各集落が担当する区域ごとに赤白500株づつ苗が入ったダシが配られると、親子や隣近所同士が等間隔に広がり、持ち寄った移植ベラを使ってていねいに苗を植えていました。
保全隊ではこの後、苗がしっかりと根付くまで水やりなどの手入れも行い、お盆過ぎ頃には稲穂ロードの両脇が赤白の花で美しく彩られます。