2008年07月11日
コンテンツ番号2319
犯罪のない明るい町をめざして
(2008.7.11)
「防ごう犯罪と非行、助けよう立ち直り」を標語とした第58回“社会を明るくする運動”(北秋田市実施本部長=岸部市長)北秋田市集会が7月11日、市文化会館で開かれ、市内の関係機関・団体・学校から参加した約250人の関係者や児童生徒が、犯罪や非行のない明るい社会を築こうと決意を新たにしました。
この運動は、昭和24年、貧困による少年の非行が社会問題となっていた状況に心を痛めた東京・銀座商店街の人たちが、犯罪や非行の予防を広く訴える「銀座フェアー」を開催。この活動をきっかけとして、昭和26年から「社会を明るくする運動」が全国的に展開されることになりました。
現在では、「すべての国民が、犯罪や非行の防止と罪を犯した人たちの更生について理解を深め」「それぞれの立場において力を合わせ」「犯罪や非行のない明るい社会を築いていこうとする」ことなどを目的として法務省が主唱し、強調月間である7月に全国的に展開されています。
例年、集会と街頭パレードが行われていますが、この日は雨のためパレードは中止となり、代わりに研修会が行われました。文化会館ホールで行われた集会は、北秋田地区更生保護女性会(長岐和賀会長)によるコーラスでオープニング。更生保護のイメージソング「陽ざしの中で」など2曲を披露しました。
はじめに実施本部長の岸部市長が、「凶悪な犯罪は非難すべきだが、一方で罪を償い更正しようと努力している人には支援の手も必要。本市では大きな犯罪は起きていないがいつ起きるとも限らない。暗い社会にならないよう、各団体・地域が連携し安全、安心に暮らせるまちづくりを目指そう」とあいさつ。
続いて、北秋田警察署の戸松好造(よしなり)署長が、「少年犯罪は減少しているものの、携帯電話による有害情報へのアクセスが非行につながっている実態がある。学校の入学説明会やPTAなどでその現状やフィルタリングでの導入などについて協力を求めている。今後も学校と連携し、少年犯罪の未然防止に努めたい」などと、理解と協力を呼びかけました。
北秋田保護司会の藤原興道会長のあいさつの後、更生保護女性会の長岐会長が「社会を明るくする運動の諸活動がより多くの住民の方の理解と参加を得て活発に行われることを期待します」などとする法務大臣からのメッセージを朗読し、犯罪のない明るい社会づくりへの誓いを新たにしました。
この後参加者は、社会を明るくする運動の実際の取り組みを紹介するビデオ「ボクの居場所」を鑑賞し、更生保護の現状と課題などについて理解を深めました。