2019年07月30日
コンテンツ番号3125
世界文化遺産登録へ一歩前進
(2019年7月30日)
北秋田市の伊勢堂岱遺跡を含む「北海道・北東北の縄文遺跡群」が、7月30日(火)に世界文化遺産推薦候補に決定しました。
「北海道・北東北の縄文遺跡群」は、4つのストーンサークルを主体とする本市の「伊勢堂岱遺跡」や大規模集落跡の「三内丸山遺跡(青森県)」など17遺跡で構成され、狩猟や採集などを基盤とした先史時代の文化を知る遺跡群として世界的な価値があると訴えていました。関係自治体は2021年の世界文化遺産の登録を目指しています。
文化審議会では今回の選定理由として「当該物件については、推薦書の提出までにさらなる充実を図る必要があるものの、顕著な普遍的価値が認められ得ると考えられ、かつ推薦内容の検討が進んでおり、また推薦後の審査・評価を推薦内容の見直しに反映させる余地が大きいと考えられる」と発表しています。
この日、市民ふれあいプラザで市民に向けた報告会が行われ、世界文化遺産推薦候補の決定を祝いました。
報告会の中で、伊勢堂岱遺跡ワーキンググループの佐藤善壽代表が「伊勢堂岱遺跡を世に示していきたいと思って活動してきた。苦労の末、推薦候補に選ばれ、世界的規模な素晴らしい遺跡だと証明された。次の世代にこの尊い財産を引き継いでいきたい」などと喜びを語りました。
また、津谷市長に代わり、河田浩文総務部長が「地元の皆さん、ワーキンググループ、ボランティアなどの協力を得て、本日に至ったことを嬉しく思う。今後はユネスコ登録に向けてさらなる努力が必要となるが、さらに力を合わせて頑張っていく」などとあいさつしました。
この後、伊勢堂岱縄文館の中嶋俊彦館長の音頭で、お祝いに集まった市民や関係者らと万歳三唱をして喜び合いました。
また、中嶋館長は「今日の決定でまた一歩前進したことを嬉しく思う。正式登録を確実に視界に捉えるところまできたと思っている。それぞれの立場で努力して、正式登録の日を笑顔で迎えられると信じている」と語りました。
津谷市長コメント
「北海道・北東北の縄文遺跡群」が本日開催された国文化審議会において世界文化遺産候補として選ばれました。つい先日も伊勢堂岱遺跡ワーキンググループやジュニアボランティアガイドをはじめとした市民の皆さまがJR秋田駅でPR活動を行い、世界遺産登録へ向かう盛り上がりを実感していたところです。伊勢堂岱遺跡を擁するする自治体として、遺跡を広く知らしめ、できるだけ多くの方にその価値を共有していただけるよう、努めていく所存です。今後も関係自治体と連携を深め、適正な管理・保護を行うとともに、一日でも早い世界文化遺産への登録を目指しますので、引き続きご支援賜りたくよろしくお願い申し上げます」
今後のスケジュール
2019(令和元)年9月30日まで
国からユネスコ世界遺産センターへ推薦書(暫定版)提出
2020(令和2)年2月1日まで
国からユネスコ世界遺産センターへ推薦書(正式版)提出
2020(令和2)年秋頃
国際記念物遺跡会議(ICOMOS)による現地調査
2021(令和3)年5月頃
国際記念物遺跡会議(ICOMOS)による評価結果の勧告
2021(令和3)年夏頃
ユネスコ世界遺産委員会において審議