2008年06月01日
コンテンツ番号2132
有事に備え、すみやかな情報伝達と避難を実施
(2008.6.1)
梅雨の時期に備え、「土砂災害に対する全国統一防災訓練」が1日、県内各地で行われ、北秋田市では綴子下町地区を会場に地域住民と県、市、消防など関係機関が連携し、避難訓練や情報伝達の確認をしました。
国土交通省では、土砂災害の防止と被害の軽減を目的に、6月を「土砂災害防止月間」としています。訓練は、情報伝達手段の確認、土砂災害警戒情報を活用した避難勧告の発令、住民の避難訓練等を行い、今年の出水期に備えた警戒避難体制の整備を図ることなどを目的に、全国の市町村で実施されているものです。
実施場所となったのは、通称綴子下町と呼ばれている綴子字田町、街道下、大堤道下、掛泥道上地内で、同地区の40世帯、104人ほか、関係者を合わせ約140人が訓練に参加しました。訓練は、鷹巣雨量観測所で1時間あたりの雨量30を記録、総雨量は120で午前8時50分に土砂災害警戒警報が発表され、午前10時50分に土石流が発生し人家に被害が発生している、との想定のもとに行われました。
市では、綴子小学校体育館に現地対策本部を設置するとともに、情報伝達と避難体制を確認、災害警戒警報に続いて避難勧告を行い、職員や消防署員が広報車での避難指示、声かけなどで住民を同体育館に避難誘導しました。折りしもこの日の天候は雨天。住民らは傘や雨ガッパを着用し、すみやかに体育館に移動しました。
また体育館では、県砂防ボランティア協議会員を講師に土砂災害についての講座が開かれ、参加者は講演とビデオ上映で防災への意識を高めました。