2008年06月20日
コンテンツ番号2013
北秋田市遺族連合会が発足
(2008.6.20)
市内の10遺族会でつくる「北秋田市遺族連合会」の結成総会が6月20日(金)、市内の旅館で開かれ、会則と収支予算案を承認したほか、会長には山内清種氏(鷹巣地区)を選出しました。
遺族会は、大東亜戦争(第2次世界大戦)での戦没者を慰霊し、平和の精神を守るため遺族の親睦を図るとともに福祉を増進することなどを目的として結成された組織。戦後、昭和22年に日本遺族会(当時は日本遺族厚生連盟)が創設されたあと、各市町村・地域で任意団体として組織化されはじめ、鷹巣阿仁部でも昭和の合併前の旧町単位などで組織化されそれぞれ独自に慰霊祭などの活動が行われてきました。
その後、合川、森吉、阿仁地区では複数あった遺族会が旧町単位に統合、また鷹巣地区では鷹巣遺族会、栄遺族会、坊沢遺族会など7遺族会が連合会を結成し、活動を続けてきました。平成20年1月現在の会員数は4地区合計で833人(鷹巣地区313人、合川・森吉地区各183人、阿仁地区154人)。
市では新市誕生後、遺族会にも統合を働きかけていましたが、会員の高齢化や地域での独自の活動を続けたいとの意向があったことから一本化への時間がかかった、という経緯があります。
この日は、各遺族会の代表、市と市社会福祉協議会及び県遺族連合会の担当者など約20人が出席。はじめに発起人を代表して山内清種氏が、「全県の遺族会は、市町村の合併に伴ってそれぞれ統合が進み、北秋田市が最後となっていた。各市町村の遺族会は昭和30年代に発足し、現在の組織になるまでそれぞれ成り立ちが異なり、統合の機運を高めるのには時間がかかったが、皆さんの協力でようやくこの日を迎えた。組織のあり方や今後の運営などについて、ご意見をいただければ幸い」などとあいさつ。
また、市福祉事務所の金義孝福祉課長が「組織の一本化が課題だったが、各遺族会の理解、協力を得て統合を実現することができた。今後は連合体組織として発展することを祈念する」と祝辞を述べました。
審議でははじめに、▽戦没者を慰霊する弔祭を行う▽遺家族に対する公的支援の拡充とその普及を図る▽遺児の育英に必要な事業を行う、ことなどを事業内容とし、理事は23人などとする会則を概ね承認しました。ただ、これまで組織に規約がなかった遺族会もあったことなどから、理事の位置づけ等を規定する一部条項については再検討する必要があるとして、次の総会までに見直すこととしました。また、副会長、監事及び県理事を選出して役員体制を整え、連合会組織がスタートしました。
これまで各遺族会では独自に慰霊祭・追悼式を行っていましたが、市では8月28日に、一本化した式典を市文化会館で開催する予定です。
会長以外の役員は次の通りです。
副会長
高橋久雄氏(合川) 宮野徳治氏(森吉) 中島幸雄氏(阿仁)=県理事
監事
仲谷栄子(鷹巣) 柴田幹夫(森吉)