2019年06月02日
コンテンツ番号3121
水害に備え基礎訓練を行う
(2019年6月2日)
令和元年度北秋田市水防訓練が、6月2日(日)に米代川鷹巣橋下流の河川敷で行われ、消防団員や関係者が水防技術の向上を目指し、3種類の工法のほか、浸水域の救助活動に取り組み有事に備えました。
水防訓練は、出水時における初期の防災活動および水機関の士気の高揚と水防技術の向上、水防体制の強化を図り、地域住民の安全を保持することを目的に毎年実施しています。
この日は、市消防団(戸島丈夫団長)の団員130名ほか、市や市消防本部から関係者が参加し約170名で、シート張り工、釜段工、積み土のうの3工法のほか排水作業などの訓練が行われました。
開会式で、訓練本部長の津谷市長が「日頃より、水防団の皆さまには多大なるご尽力をしていただき、心から敬意と感謝を申し上げる。最近は、数十年に一度、百年に一度といった気候変動もある。市も昨年の5月のようなこともあり、みなさんの出動も一昨年に比べ、約2.5倍とこれまでになく増えている状況である。本日の水害の際の基礎訓練を通じて、技術向上に努め、有事の際に備えてもらいたい」などとあいさつしました。
続いて、戸島団長が「これから梅雨に入り、大雨も心配される。今回これまでの大雨の発表の仕方が変更になった。特にレベル4は全員避難となった。命を守る行動が必要となる。こういったことを踏まえ、いち早く避難、レベル3での高齢者の避難開始などの対応が求められるが、それぞれの分団において、指揮命令を整え対応をお願いしたい」などと訓示しました。
このあと、実施部長である河田浩文総務部長から指令が出され訓練が始まりました。参加した団員は、川側の堤防崩壊および透水を防ぐ「シート張り工」、噴出漏水箇所を防ぐ「釜段工」、沈下した場所に土のうを積み、水が堤防を越えてしまわないようにする「積み土のう工」の3工法のほか、排水作業が行われました。
訓練終了後には、訓練本部長はじめ訓練組織構成員が工法視察を行ない、それぞれの訓練の成果を確認しました。
訓練会場には、国土交通省能代河川国道事務所パネル展が設けられたほか、国土交通省の排水ポンプ車が実演を行い、団員らが大型機械による排水作業を確認しました。