2008年05月01日
コンテンツ番号2216
働くものの権利とスローガンをPR
(2008.5.1)
労働者の祭典メーデーが5月1日、鷹巣地区と森吉地区で開かれ、参加した企業や自治体の労働者が、集会とデモ行進で働く者の権利やスローガンを訴えました。
メーデーは1886年(明治19年)5月1日、アメリカ各地で8時間労働制を求め35万人の労働者がストライキに立ち上がったことが起源。1890年5月1日には、アメリカの労働者のたたかいにヨーロッパが応え、世界的な労働者の祭典としてのメーデーが誕生しました。日本でも今年で79回目を迎えます。
鷹巣地区では「第79回メーデー鷹巣地区集会(長岐孝生実行委員長)」として米代児童公園で開催されました。参加したのは、全国年金者組合鷹巣支部、高教組、秋北新聞労組など7つの労働組合の62人。それぞれ、各組合の団旗や、要求・主張を訴えるプラカードを手に公園に参集しました。
集会でははじめに、主催者を代表して長岐委員長があいさつに立ち、「今、地方は人口の減少、高齢化の進行などで地域の存続が危ぶまれているほど疲弊してきている。基幹産業である農林業の衰退や大型店の進出も地域経済に与える影響が多きい。加えて、地域に密着した医療は、医師不足や後期高齢者医療制度の導入などにより崩壊しようとしている。今こそ地域から声を上げてこの状況を打開しよう」などとあいさつ。
また来賓の岸部市長が、「内陸線の存続や米内沢病院の雇用など地域課題が山積しているが、労働者の皆さんとともに団結しながら、地域課題解決に向けて努力したい」と、祝辞を述べました。
続いて年金者組合、米内沢病院労組、秋北新聞労組の代表者が、労働者の権利や地域を守るための決意を表明。この後、「働く者の団結で生活と権利、平和と民主主義を守ろう」とのスローガンの確認をし、雇用など地域の問題などを織り込んだメーデー集会宣言を採択、「ガンバロー」を三唱して気勢を上げました。
参加者は最後に、児童公園から松葉町、大町と市街地をデモ行進し、沿道の市民らに平和や労働者の権利を守る決意を強くアピールしました。
また森吉地区では、北秋田市役所職員労働組合、公立米内沢病院労働組合、全林野労働組合などから約60名の組合員が参加した「メーデー森吉地区集会」(主催:森吉地区労働組合協議会=古倉貞男議長)が森吉コミュニティセンターで開催されました。
集会では、古倉議長が「米内沢病院の縮小や公共機関の統廃合など地域の働く仲間をとりまく情勢は厳しさを増しているが団結して職場とくらしを守っていこう」などと訴え、各組合から提起された決議案とスローガン、集会宣言を採択したあと、町内をデモ行進し、「米内沢病院を守ろう」「地域の職場を守ろう」「平和憲法を守ろう」などと気勢をあげました。