2008年05月12日
コンテンツ番号2231
「人件費の補助で夏場のゴンドラ運行は継続」
(2008.5.12)
北秋田市長5月定例記者会見が12日(月)、市中央公民館で開かれ、19日に開かれる臨時議会に上程する議案や今後の主な行事予定などについて説明したほか、休止が心配されている阿仁ゴンドラ運行について、継続の見通しが立ったことを明らかにしました。
会見で市長ははじめに、昨年の9・17水害による農地災害復旧工事については、今年の田植えができるように、阿仁森吉地区の一部を除き全市で順調に進んでいること、イオンタウンたかのすが10日先行オープンしたこと、また、バイオマス事業展開のため農水省を訪問したこと、その際、18日に全国植樹祭用務で本市を訪れることが予定されている林野庁長官に、あいさつのため面会したことなどを紹介。
阿仁スキー場を運営するウインターガーデン・リゾーツ(株)=本社・東京=が、夏場のゴンドラ運行を休止したい意向を示していることについては、市長が上京し、8日、同社の親会社「シティグループ・プリンシパル・インベストメンツ・ジャパン株式会社(シティグループ)」の代表取締役・柴尾英樹氏らと面会、同氏が市の支援があれば夏のゴンドラ運行を継続する、と約束したことを紹介しました。
市長は、「柴尾氏は、以前本市を訪れて森吉山周辺を視察、自然の豊かさをほめて帰られたようだった。撤退も考えておらず、むしろ市と一緒になって残して行きたいと話していた。同氏は、▽阿仁スキー場では、利用客の減少などで年間6千万ほどの赤字を抱えている▽しかし、夏場の運行は期待できるので、市の支援があれば夏場のゴンドラ運行は継続する」と前向きな答えだったといいます。
ただし、「今後利用客の伸びが期待できない冬季の運行は白紙、との方針だった。赤字は大半が冬場のゴンドラ運行によるものだが、市直営の考えについては考えていない」と答えました。また、「今後は県とも連携しながら対応を協議し、冬季の営業についても引き続き継続の要請をして行きたい」としました。
合わせて、「同社は、今回のことで悪い印象を受けたが、むしろ市に対して理解を示してくれている。その旨をご理解の上、報道していただければありがたい」と、報道各社に理解を求めました。
また、ゴンドラ運行を支援するための措置として、19日に予定されている市議会臨時会に、阿仁スキー場運営費補助金391万3千円の予算を上程することを示し、その内訳は、▽スキー場事務員3人とゴンドラ乗降補助員5人の計8人分の人件費相当▽運行期間は利用客が少ない8月と9月は運休され、6月7日から7月27日及び10月4日から26日で、その期間の人件費について充てるもの、などと説明を加えました。
このほか、内陸線存続への取り組みについては、市職員の通勤での利用を促進することを示したほか、寺田知事が9月までに存続について結論を出すと話していることに対し、市でも7月までには一定の方向性を出したい」と述べました。