2008年05月18日
コンテンツ番号2283
演技、介添え、音楽演奏、本番さながらに
(2008.5.18)
6月15日に県立北欧の杜公園で開かれる第59回全国植樹祭の式典リハーサルが5月18日(日)、現地で行われ、演技、介添えなどで出演する市内小中学校の児童・生徒、郷土芸能保存会のメンバーらが植樹祭本番に向けて演技の動きや進行などを確認しました。
式典では、市内16小学校の児童がアトラクションの演技と、天皇皇后両陛下のお手播き、お手植えなど各場面での介添えの役割を、5中学校の生徒が3旗掲揚などの介添え役を担います。このほか、北秋田市からは、前山郷土芸能保存会や藤島尚子バレエ教室、青年有志がアトラクションの中で演技を披露することになっています。
この日は、午前9時に県植樹祭推進室の職員、式典スタッフ、出演者ほか総勢で500人ほどが会場に集合、本市からは小学生約310人、中学生が各校4人づつの20人ほか郷土芸能保存会のメンバーらが参加しました。リハーサルは公開されていることから、多くの市民らも訪れ、整然とした動きに感心しながら見守っていました。
式典演出監督の那珂靜雄さん、音楽アドバイザーの天野正道さんのあいさつのあと、舞台監督やスタッフから各部門のリハーサルの進行について説明を受け、演技、介添えそれぞれに分かれて練習を開始、午前中は部門ごとの練習、午後からは式典全体の通し練習が行われ、植樹祭本番に備えました。
演技隊が披露するのは、「秋田の森・川・海〜豊かなめぐみの循環」と題するアトラクション。水をイメージする青色の布などを使い、約8分弱の演技で、湧き出た水が川を流れて海に達し、さらに蒸発した水が最後には雨になって再び大地に戻るという自然の循環と秋田の自然の豊かさを表現します。川と海の水を表す布を動かす役は小学生、その間を、こぎ手が操る筏が流れ、張子の鯉が泳ぎ回る、という演出です。
各校の児童は、はじめに式典会場から少し離れた場所で個別に布の動かし方、間合いの取り方などの練習をしたあと、アトラクション会場に移動、郷土芸能ら大人の出演者と一緒に一連の動きを通しで何度も繰り返しながら一人ひとりの役割を確認していました。
介添え役には、国旗、大会旗、県旗の3つの旗を揚げる三旗掲揚、天皇皇后両陛下のお手播き、お手植えほか、おしぼりやお言葉用のマイクを持つ役目などもあります。また、秋田県知事から次期会場地の福井県知事へのリレーセレモニー、大臣ほか代表者の記念植樹などの場面でお手伝いをします。天皇皇后両陛下や大臣からお声がけも想定されることから、ご質問の場合でもきちんと答えられるように勉強しておく必要もあります。
介添担当の小中学生は、式典スタッフ指導のもと、式典の進行に合わせ、自分の役割や動き、立ち位置などをひとつひとつ確認し、念入りに何度も繰り返しながら、練習を重ねていました。介添え役の緑の少年団として参加する竜森小学校の堀部亘世(のぶと)君(6年)は、「あまり緊張しなかった。教えられたことはうまくできたと思う。この後も自分の役割を確認して、植樹祭本番に臨みたい」と話していました。また、3旗掲揚で国旗を担当する鷹巣南中学校の佐藤純子さん(3年)は、「君が代の演奏に合わせて旗を揚げる役割。旗がロープにひっかかるときれいに広がらないので、気をつけたい」とリハーサルを振り返っていました。
また、式典音楽隊・吹奏楽隊のリハーサルは森吉総合スポーツセンターで行われ、市内外の高校生120名が参加しました。 式典音楽は、県内高校生による吹奏楽隊と本県出身の世界的な作曲家・天野正道さん指揮による管弦楽団が演奏します。 リハーサルには、市内から鷹巣高校、鷹巣農林高校、合川高校、米内沢高校の4校と秋田市から秋田南高校の生徒らが参加。本番の植樹祭式典では、新屋高校(秋田市)も加わり、県内6校約200名の合同音楽隊となります。
午前10時から行われたリハーサルでは、全体で今日のスケジュール等の確認のあと、午前中は木管楽器と金管打楽器に分かれて、それぞれの楽器担当ごとに音を出すタイミングや音の表現の仕方などのきめ細かい指導や確認が行われました。午後の全体練習では、各楽曲の確認や植樹祭本番さながらの通し練習が行われました。指導者からは、「音の頭を揃えるように」「全員の音量が同じくなるよう意識して演奏する」などのアドバイスや「ずっと楽譜を追っていないで、指揮者の動きに注目するように」など注意がありました。生徒たちは、指導者の言葉を音で表現しようと真剣な表情で取り組んでいました
なお、このあと6月1日には記念式典終了後のエピローグ(イベント)なども含めた総合リハーサル、14日は前日リハーサルが行われる予定です。