2008年05月24日
コンテンツ番号2305
全県23商工会が集い「おもてなしまつり2008」
(2008.5.24)
全県各地域の特産品の展示・即売や秋田を代表する祭りの数々が集結する「全県商工会おもてなしまつり2008」が5月24日(土)、歩行者天国になった鷹巣駅前・銀座通り商店街を会場に開かれ、訪れた大勢の市民らでにぎわいました。
主催は秋田県商工会連合会と全県23商工会。北秋田市に商店街共生型の機能を持った北部指導センターが移転したことから、地域商工業者のビジネスチャンス拡大の足がかりにすることや、北秋田市のにぎわいを創出するために、全県の商工会が一堂に会し、商工会ならではのパフォーマンスを行うことなどを目的として開催されたものです。さらに、第59回全国植樹祭の開催を機に、次世代のための環境保護やエコ運動の機運を高めることなどもねらいとされています。
「おもてなしまつり」事業は平成18から3カ年計画で実施されており、今年が最終年。1年目は大仙市の「秋の稔りフェア」と共催、2年目は秋田わか杉国体等でのおもてなし活動、そして最終年の今年が全国植樹祭のプレイベントとして「ふるさと踊りと餅っこまつり」との共催で本市で開かれました。
午前10時から旧いとく鷹巣店前で行われた開会セレモニーでは、はじめに商工会連合会の村岡淑郎会長が、「全県の23商工会が、元気を作ろうとやってきた。今、北秋田市では、秋田内陸線の存続が大きな課題になっているが、鉄道は必要だから作ったもの。昨日開いた連合会の総会では、『地域ににぎわいを創出し秋田県に元気をもたらすためには、内陸線を存続させるべき』との動議が出され、決議した。北秋田市の皆さん頑張って。地域の活性化は秋田県に共通の問題だが、知恵を出せば必ずできる。秋田県が日本一の地域になることを願っている」などとあいさつしました。
県産業労働経済部の和泉勤部長、全国商工会連合会の寺田範雄専務理事の来賓祝辞の後、連合会女性部で組織した「おもてなし隊」が集合、隊長の和田テヱ子女性部長が「工場やオフィスでの省エネを実践し、環境保護への意識を高めるとともに、公共施設や事業所周辺の清掃を行い環境保全に努めます」と、エコ活動を宣言しました。
続いて、全県23商工会の商工会長や商工会関係者らがこも樽を取り囲んで鏡開きを行い、おもてなし祭りがオープニング、歩行者天国となった鷹巣駅からの目抜き通りで物産の販売や路上パフォーマンスが始まりました。
鷹巣駅に近い側には、23商工会が選んだ各地域ごとの個性豊かな品揃えを楽しめる「ご当地自慢PR&イケめしストリート」のテント村が設けられ、各商工会では、イベントポスターの展示、なまはげの衣装や着ぐるみを着たスタッフが客寄せをするなど、PRと販売に努めていました。
北都銀行前の交差点を中心にした銀座通りでは、県内の代表的なお祭りや郷土芸能などが披露され、路上の観衆を楽しませました。最初に登場したのが、県の無形民俗文化財にも指定されている八郎潟町一日市の伝統芸能「願人踊り」。手と足が同時に出る独特の振り付けで歌い踊り、寸劇で笑わせる大道芸に、ステージを取り囲んだ観衆から大きな拍手が送られていました。
また、角館飾山(おやま)ばやし、土崎港ばやし、花輪ばやしの県内三大囃子が3カ所で競演。うち、お囃子に合わせて艶やかに女性が踊る飾山ばやしには、早乙女姿の踊り子を写そうとアマチュアカメラマンも舞台を取り囲んでいました。
このほか、メインステージでは、秋田県のご当地ヒーロー「超神ネイガーショー」が子どもたちを喜ばせたほか、路上では、綴子大太鼓、西馬音内盆踊りや高知のよさこいを秋田音頭でアレンジした「ヤートセ」などが午後3時まで次々と披露され、終日商店街が活気に包まれました。
一方、商店街の空き店舗を活用したイベントも展開されました。旧いとく鷹巣店の2階で開かれたのが「ビジネスマッチングフェア」。これは、商工会の全国展開支援事業等で開発された商品の紹介と販路拡大を図るための相談会。各商工会の担当職員や事業者が、商品やカタログを展示しながら、観光業者や流通業者などと商談を行うもので、北秋田市からは、山菜のコゴミを原料にした健康食品や絹織物、かんじきなどの工芸品などが出展されていました。
なお、商工会連合会では、全国植樹祭前日の6月14日まで、環境保護やエコ運動を推進するための記念植樹を全県の商工会で実施することにしており、百両や万両など縁起の良い木、市町村の木などを公園などに植樹することにしています。
おもてなしまつりは、明日25日まで(10:00〜16:00、路上パフォーマンスは大道芸など一部のみ)。25日に行われる「ふるさと踊りと餅っこ祭り」との共催になります。