2008年05月31日
コンテンツ番号2320
県北地区高校演劇春季発表会
県北地区高等学校演劇協議会などが主催する「県北地区高校演劇春季発表会」が市文化会館を会場に5月31日(土)から2日間の日程で始まり、第1日目の31日は参加した6校の演劇部が作品を上演、フレッシュな演技で観衆を魅了しました。
同協議会は、今年4月、県北地区高等学校演劇連盟と能代山本地区高等学校演劇協議会が合併して発足。春季発表会は、県高等学校演劇協議会との共催で毎年開催されているもので、今年の発表会には、能代市から能代高校など5校、大館市から大館国際情報学院高校など4校、鹿角市から十和田高校など2校の計11校が参加しました。
第1日目の31日に発表されたのは、大館国際情報学院、能代、大館桂、十和田、二ツ井、大館鳳鳴の6校。このうち最初に上演されたのは、大館国際情報学院高校による「七人の部長(作:越智優、潤色:同高演劇部)」。2001年度の第25回全国高等学校総合文化祭演劇部門(第47回全国高等学校演劇大会)で愛媛県立川之江高校が上演し、最優秀賞を受賞するなど、高校演劇の地方大会、全国大会を通じて毎年どこかの高校で上演されているポピュラーな作品です。
市立ヤツシマ女子高の生徒会室で、運動部、文化部7人の部長が参加し、予算会議が開かれるが、学校で決めた予算を承認する形式的な会議であることを知っている一部の部長たちは会議を早く終わらせてそそくさと帰ろうとする。しかし、演劇部長だけは予算が少ないと訴える。この反対意見がややこしくも面白い会議の始まりだった。まとめ役の生徒会長(手芸部部長)は、演劇部の声を受け止め、互いに理解の薄い各部の活動をPRさせ、相互理解を深めようとするが‥‥。
出演者は全員が女子生徒。生徒会での予算会議という少し硬くなりがちな題材を、ボケ役の生徒会長と各クラブの個性をうまく表現する7人の部長がコミカルに演じ、結末への期待感を抱かせるとともに、無力だと思うことでもみんなの力で変えていこうとのメッセージを観客に伝えていました。
ステージに置かれているのは机やいす、ホワイトボードなど教室のセットだけ。舞台装置は簡素ながら、照明や音響効果も入るなどしっかりした演出。客席には、参加した各校演劇部の部員、関係者のほか多くの市民らも観劇に訪れ、フレッシュな舞台を感心しながら見入っていました。
なお、明日6月1日は大館高校ほか5校の発表が行われ、参加全校の発表終了後の午後4時10分からは、講師の瀬尾啓示氏(大館市民劇団)と長岐大作氏(県演劇協議会顧問)による講評があります。
上演日程(6月1日)
- 大館高校「詐欺師入門」 9:30〜
- 能代商業高校「きらへ」 10:50〜
- 花輪高校「武道館の前で」 12:20〜
- 能代北高校「ごはんの時間2い」 13:40〜
- 能代西高校「かげの歌」 15:00〜
- 講評 16:10〜