2008年04月19日
コンテンツ番号2413
鷹巣ライオンズクラブ少年野球教室
(2008.4.19)
元プロ野球ロッテの投手で野球評論家の村田兆治さん(58)らを迎えた少年野球教室が4月19日(土)、市営鷹巣中央公園野球場で開かれ、参加した野球少年らが、往年の名選手による熱血指導を受けました。
主催は鷹巣ライオンズクラブ(藤本忠会長、会員21人)。今年設立40周年を迎える同クラブが地域奉仕記念事業として企画したものです。教室は、油圧ショベルカーなど重機メーカーである住友建機株式会社(本社:東京都品川区)が青少年育成と地域の活性化を目的に2004年から全国で開いているもので、藤本会長が、自身が経営する会社が同社の代理店となっていることなどが縁で本市での開催を打診したところ、快諾を得て実現したものです。
講師には、村田さんのほか、大洋・横浜・巨人で活躍した屋鋪要さん(48)、オリックスOBの本西厚博さん(45)も参加。村田さんは現役時代、マサカリ投法と呼ばれる足を大きく上げる独特のピッチングフォームから繰り出す速球とフォークボールを武器に通算215勝を上げた名投手。2005年には日本の野球の発展に大きく寄与した人物の功績を称える「野球殿堂」入りを果たしています。
屋鋪さんは特に大洋時代、俊足巧打の「スーパーカートリオ」の1人として鳴らしました。また本西厚博さんは、職人的な守備で内野、外野ともこなせるオールマイティプレイヤーとして名をはせ、現在はNHKBS放送の大リーグ中継解説者としても知られています。
開会式では村田さんが、参加した140人ほどの市内の小学生を前に「皆さんはいろいろな夢を持っていると思うが、どんなことがあっても負けない精神力と、情熱があればその夢を実現できる。スポーツを通し、心を体を鍛えるとともに、今日の教室で何か一つでもいいから学んでほしい。失敗は誰にでもあること。元気よく挑戦して」などと激励。
教室は、ウォーミングアップで体をほぐしたあと、午前の部では走塁とキャッチボール、午後からは打撃の指導が行われました。
走塁の指導では、屋鋪さんが「ヒットを打ったときは、一塁ベースの3メートル手前位からふくらみを付け、スピードを落とさずに一塁ベースを踏んで二塁ベースへ向かう。この時、ベースのピッチャー側の隅を左足で踏むと鋭い角度で走塁ができる」と、適切なオーバーランのコツなどをアドバイスしました。子どもたちはもちろん各チームの指導者らも貴重なプロのアドバイスに耳を傾けていました。
キャッチボール指導でははじめに村田さんが、「投げるときは、上半身だけでなく体全体を使い、相手をしっかり見て投げること。腕が横になったらまっすぐ投げられないぞ」と説明を加えながら、マウンドから外野に向かって遠投してみせると、その距離に子どもたちから驚きの声が上がっていました。
また「村田さんに挑戦」のコーナーでは、3人のバッターが村田さんと対戦。小学生だからと手加減しない村田さんのスピードボールに3人ともきりきり舞していましたが、唯一ボールにバットを当てた鷹巣南小学校野球部の佐藤駿君(6年)は、「とても早かった。あたったのでびっくりした」と、顔を紅潮させていました。
閉校式では村田さんが、「大きな夢、目標を持って努力して」とメッセージを送りました。鷹巣小学校野球部キャプテンの鈴木凌真君(6年)は、「最初は緊張したけれど、指導はとてもわかりやすかった。今日のアドバイスを練習や試合に生かしたい」と、満足そうに話していました。