2008年04月29日
コンテンツ番号2438
鷹巣放牧場で入牧式夏山冬里方式で肥育
(2008.4.29)
市営鷹巣放牧場の平成20年度入牧式と安全祈願祭が4月29日(月)、栄地区・堤沢地内の同牧場で行われ、赤牛(褐毛和種)と黒牛(黒毛和種)の成牛33頭、子牛10頭、の合わせて43頭が放牧されました。
鷹巣牧場は総面積が83.4haで、うち草地部分が約24ha。旧鷹巣町時代の平成3年から同牧場の利用組合(佐藤良一代表、22組合員)によって放牧が続けられています。
午前11時から監視舎で行われた安全祈願祭には、利用組合の佐藤代表ほか佐藤修助副市長、組合員、及び鷹巣町農協の関係者らが出席。はじめに、拝礼とお神酒による献杯で1年間の安全を祈りました。
続いて入牧式が行われ、佐藤組合長が、「今年は雪消えが早かったが草不足が心配。飼料の高騰など畜産農家を取り巻く環境は厳しいが、丈夫で消費者に喜ばれる牛を育てたい」などとあいさつ。
また佐藤副市長が、「地域の基幹産業は畜産をふくめ農業が担っている。世界的な情勢から国内の肉用牛の生産環境は厳しいが、団結をしながら経営に取り組んでほしい」と激励しました。
このあと、14組合員の所有する和牛が衛生検査でチェックされ、牛たちの手綱がはずされると、囲いの扉が空けられると勢いよく飛び出し、数頭づつの群れになって牧場内を元気に歩き回り、草をはんでいました。
牛の飼育方法は、夏は緩やかな傾斜の山地に放たれて草をはみ、冬は里で舎飼いされる「夏山冬里」の飼育方式。牛の健康と肉質の向上、農家の省力化に適した繁殖経営方式といわれています。
放牧は10月31日まで行われます。