2008年03月04日
コンテンツ番号2491
第2回JA鷹巣町山の芋料理コンクール
山の芋の地産地消などを目的とした「第2回JA鷹巣町山の芋料理コンクール」が3月4日(火)、市中央公民館で開かれ、工夫を凝らしさまざまなた山の芋料理の中から選ばれた優れた作品に各賞が贈られました。
山の芋はゴツゴツしたげんこつの形をしている「つくねいも」の一種。一般的に販売されている「長芋」より粘り気がとても強く、鍋にしても崩れにくいのが特徴です。県内では大館、鷹巣、田沢湖などで生産されています。秋田県がブランド認証登録作物としているほか、JA鷹巣町でもキュウリととともに最重点野菜と位置付け、生産拡大を推奨している作物です。
コンクールは、この山の芋のおいしさや魅力を市民に理解してもらい、家庭の食卓への普及や学校給食での活用など地産地消、食育活動推進につなげるとともに生産拡大を図ることを目的として開催されたものです。
コンクールには、JA組合員のほか料理自慢の市民らが参加。料理部門には13人から15点、加工部門には7人から12点の応募があり、会場の中央公民館ホールには、盛り付けにも配慮した彩り豊かな料理が各テーブルに並べられました。
はじめに、コンクールの審査員長を務める佐藤修助・北秋田市副市長が、「日本の食糧自給率は約40%と輸入に依存しており、自給率の向上が大きな課題となっている。地産地消は農業振興のみならず子どもたちの食育、そして食の安全・安心にもつながること。今日は、みなさんの力作を舌で楽しみながら審査したい」などとあいさつ。
この後、佐藤審査員長ほか、北秋田地域振興局の藤原正農林部長、佐藤篤子普及指導課長、鷹巣町商工会・篠原康夫副会長など10人の審査員が「見ばえ」「食味」「アイデア」の3項目を基準に審査を行い、料理、加工の2部門で最優秀賞、優秀賞、努力賞が選んだほか、全体の中から2品にアイデア賞と特別賞を贈りました。
出品された料理は、すりおろした山の芋をにんじんやしいたけなどともに油揚げに入れて煮込んだもの、青豆とまぜた蒸し料理、寒天料理など味も見た目も趣向を凝らしたものばかり。また、加工部門でも、ごまと混ぜた大福、干し柿を入れた焼餅、ケーキなどお菓子やデザートとして子どもにも喜ばれそうな作品の数々に、審査員も点数をつけるのに苦労していた様子でした。
審査結果の発表では、吉田茂審査副委員長が、「昨年に比べ、よく研究されているなと感じた。特に加工部門では直売してもすぐ売れるのでは、と思うようなすばらしいものもあった。コンクールは女性を元気にする源にもなる。今後さらに多くの出品を期待する」などと、参加した女性たちの意欲を称えていました。
各賞の受賞者は次のとおりです。
■料理部門
最優秀賞「山の芋のとろろ豆腐」佐藤絹子さん
優秀賞「山の芋すいとん」米沢リヨさん
努力賞「山の芋の包み揚げ」田中成子さん
■加工部門
最優秀賞「山の芋の紅白寿し」佐藤絹子さん
優秀賞「ふわふわくず湯」松岡アツ子さん
努力賞「山の芋ケーキ」成田真知子さん
▽アイデア賞
「畑のケーキ屋さん(加工部門)」子どもふれあい農園代表・五代儀節子さん
▽特別賞
「山の芋干柿入焼もち(加工部門)」桜庭光子さん
(2008.3.4)