2008年03月08日
コンテンツ番号5108
「第9回子どもたちの伝承芸能合同発表会」
青少年育成北秋田市民会議鷹巣支部(千葉文吉支部長)が主催する「第9回子どもたちの伝承芸能合同発表会」が3月8日、市交流センターで開かれ、鷹巣西小学校や綴子下町子ども会など各地区の子どもたちが、地域に伝わる伝承芸能を熱演し、満場の観衆から大きな拍手を浴びました。
発表会は、伝承芸能に取り組んでいる子どもたちにその成果を披露してもらい、活動を市民に広く紹介するとともに、激励することで郷土に対する誇りを持たせ、健全な成長を願うことなどを目的として平成11年度から毎年開催されてきました。
また、同会議のボランティア活動の一環として市内の福祉施設利用者を招待し、交流と慰労の場としており、この日も、ケアタウンや生活サポートハウス、グループホームなど市内の各福祉施設の利用者が招待されました。
開会式では、施設利用者、出演した児童の保護者など約150人の来場者を前に、青少年育成北秋田市民会議の佐藤昭二郎会長が、「市内には各地域にさまざまな伝承芸能が伝えられているが、後継者が少なく年々継承が難しくなってきているのが実情。そんな中で、子どもたちも学校活動や子ども会活動で伝承に取り組み、大きな力になっている。その努力の成果をここで見て、激励してあげてほしい」などとあいさつ、発表が始まりました。
出演したのは、鷹巣西小学校鷹巣祇園太鼓チーム、竜森小学校(上舟木駒踊り)、鷹巣南小学校(七日市奴踊り)、綴子下町子ども会(獅子踊り)の4団体。まず、トップバッターとして15人の鷹巣西小学校鷹巣祇園太鼓チームが軽快かつリズミカルに鷹巣祇園太鼓を演奏し、拍手を浴びると、続く竜森小学校は、男子4人、女子2人の児童が七日市・上舟木集落に伝わる伝統の駒踊りを披露。計「6頭」の駒が、戦国の騎馬武者さながらに、騎馬に見立てた衣装を激しくゆらしながら熱演し、大きな声援を受けていました。
また、鷹巣南小学校は、七日市地区に伝わる「奴踊り」を発表。真紅の襦袢に紋入り腹掛け、足袋と豆絞り姿の15人の奴が登場すると、会場のみなさんも「かわいいね」と目を細め、さぎり奴、扇奴、廻り奴などいつくもの演目を舞う姿を感心しながら見入っていました。
トリをとったのは、綴子大太鼓で有名な綴子下町の子ども会。親獅子が子獅子を探す所作を表現していると言われる下町の獅子踊りを3頭の"子"獅子が会場せましと飛び跳ねるように踊り、観衆も惜しみない拍手を送っていました。
今年満96歳になるという、グループホーム利用者の女性は、進行役に「どうでしたか」とマイクを向けられると、「みんなじょうずだね。本当にじょうず」と、感心しきりのようすでした。
(2007.3.9)