2008年03月15日
コンテンツ番号5120
生涯学習ボランティア「マナビィ・スタッフしからみ」自主企画講座
北鹿地区の生涯学習ボランティアグループ「マナビィ・スタッフしらかみ」の平成19年度自主企画講座が3月15日、北欧の杜公園事務所で開かれ、約20名の参加者が第59回全国植樹祭について理解を深めました。
同グループは、平成15年にあきた県民カレッジと連携する生涯学習を目的として結成されたボランティアグループ。「楽しく学んで豊かに生きる」「まちづくりは人づくり」などを理念に、自ら地域の特徴的な講座を開設して学び、また、情報交換を行うことで、地域づくりと会員の親睦を図っています。
これまで、全県を一つのキャンパスとして、自然観察・大湯温泉めぐり(平成15年10月)、身近な山野草と薬草を学ぶ(平成17年10月・大潟村)、輝く北東北ネットワークづくり〜日沿道をたどる〜(平成18年3月)など、8回の講座を開催してきました。今回は、6月15日に予定されている全国植樹祭について学ぼうと、県の担当者を招いて開催されたものです。
はじめに、同グループ世話役の村木章義さん(鹿角市)が、グループ発足の経緯や理念について触れながら、「講座の開催も9回目となったが、こうして楽しく学び、情報交換することは、生涯学習を支え、また地域を育てることにつながる。今後も広いテーマで講座を企画するので、ぜひ多くのご参加を」などと、学習の輪の広がりに期待を込めてあいさつ。
講演では、県農林政策課・全国植樹祭推進室で植樹祭企画班主幹兼班長を務める疋田紀(おさむ)さんが講師となって、全国植樹祭の開催意義や当日の式典・植樹祭行事の進め方などについて講話しました。
疋田さんははじめに、▽過度の森林伐採により戦後荒廃した国土の復興をめざして昭和25年に始まった植樹祭が、昭和44年の第20回大会までは「植樹行事及び国土緑化大会」という名称で開催され、「全国植樹祭」の名称に変わったのは昭和45年の福島県での大会からであること▽植樹祭の目的が、まず山に木を植えようとした拡大造林から、資源の活用、そして現在の環境づくりへとテーマが変わってきていることなど、大会の背景や沿革を紹介。
また、秋田県では昭和43年5月19日にはじめて開催されたが、直線の5月16日に十勝沖地震があり、その影響で天皇皇后両陛下のご臨席が中止となったため、県の担当者が夜行列車でお手撒き用の苗を種を持って皇居に参上し、鉢植えされた苗などを持ち帰り、植樹したことなどのエピソードや、当時は秋田スギの価格も高く、その後、県では毎年1万本以上のスギを植える拡大造林政策を取ったことなどの説明に、参加者も関心を持って聴き入っていました。
このほか、▽植樹祭にかかる費用は約9億8千万円だが、これまでの会場と比べ土地整備などに経費がかからない分事業費は少なくすんでいる▽当日会場に参集するのは全国から1万2千人で、9千5百人が招待者で残りの2千5百人がスタッフ、このうちボランティアが450人▽天皇皇后両陛下ご臨席の関係で、招待者の確認や持ち物検査のためのゲートが14カ所設けられる▽両陛下観覧のお席となる「お野立て所」は、茅ぶきの建物で、その後も会場に残される、などと植樹祭全般について具体的かつわかりやすく説明しました。
参加者の関心も高く、当日の行事の流れや招待者に選ばれた方の参加方法、さらに今後の植樹祭のあり方から緑化運動の意義など幅広く質問・意見が出され、学習を深めていました。
マナビィ・スタッフでは会員を募集しています。関心のある方は、こちらの様式を用い、次までお申込みください。
■お問合せ・申込先
▽秋田県生涯学習センターTEL:018-865-1171 FAX:018-824-1799
▽北秋田市教育委員会生涯学習課TEL:62-6618 FAX:63-2678
(2008.3.15)