2008年03月20日
コンテンツ番号5124
春彼岸「万灯火」
春彼岸の中日にあたる3月20日夜、芹沢、三里、鎌沢など合川南地区の各集落で伝統行事「万灯火」が行われ、迎え火の放列が残雪の山々に浮かび上がりました。
万灯火は、本市の合川南地区や上小阿仁村など小阿仁川流域で古くから行われている民族行事。春彼岸の中日の伝統行事として、墓場に灯をもやすと共に、山の尾根づたいや沢づたい、あるいは川原にたいまつを灯し、精霊がその火を道しるべとして家々に舞い戻り子孫のもてなしを受けるとされています。
以前は、集落の戸数だけの万灯火をワラで作り燃やしていたそうですが、現在は、古い布を丸めて作る「だま」に油を付けて燃やし、先祖の霊の供養と共に、豊年満作、家内安全を祈願します。
また、最近では、「まとび」「中日」の火文字や、回転式の車万灯火など趣向を凝らした仕掛けも登場し、万灯火を一目見ようと遠方から訪れる人も増えています。
この合川の伝統行事、万灯火を帰省客などに楽しんでもらおうと、お盆の8月14日、合川橋付近の阿仁川堤防約2にわたり灯す「合川まと火」も開催されます。