2008年03月30日
コンテンツ番号5159
認定子ども園しゃろーむ、合築施設としては県内初
昨年9月から建設が進められていた本市東横町の認定子ども園しゃろーむ(岡村宣園長)の新園舎がこのほど完成し、3月30日(日)、関係者約100人が出席し同園で竣工記念式典が行われました。
「認定こども園」は、就学前の子どもに教育・保育・子育て支援を一体的に提供する施設として、都道府県の認定を受けた施設。親の就労の有無に関わらず教育・保育を提供すること、また地域の全ての子育て家庭に対し、子育て支援を行うことなどが特徴です。
秋田県では国による制度化に合わせて平成18年10月、「秋田県認定こども園の認定の基準に関する条例」が制定され、昨年3月末ではしゃろーむなど6園が、19年度末では9園が認定されています。また、しゃろーむは、合築施設としては県内初。市でも、少子化対策を重要施策の一つとして位置付け、次世代育成支援対策地域行動計画に保育所改築事業を盛り込み、建設費の補助を行いました。
しゃろーむは、私立鷹巣保育園と私立鷹巣協会幼稚園が連携し「幼保一体型」として認定され、昨年4月発足した施設で、両園とも戦前の昭和16年に設立された戦時託児所が前身。園児数の増加などから昭和29年に分離、鷹巣保育園は社会福祉法人、教会幼稚園は学校法人として運営されてきました。
18年度、鷹巣保育園の園児数は定員いっぱいの反面、鷹巣教会幼稚園は定員の半分。両園では、共稼ぎ家庭が多い地域事情などから、幼稚園単独の経営が今後難しくなることが予想されることや園庭を共有し密接に交流があることなどから、認定こども園になることを選択、19年4月からは幼稚園を学校法人から切り離し、社会福祉法人「鷹巣地の塩会」(丹波望理事長)」として再スタートしていました。
式典では、はじめに岡村園長が鷹巣保育園や教会幼稚園の歩んできた道のりを振り返り、「子育てをする世の中の環境もかつてとは大きく変わってきているが、一人ひとりの子どもに思いやりと眼差しを持って関わることが私たちの使命。園の名称しゃろーむ(Shalom)は、旧約聖書に出てくる平和を意味することばで、子どもと家庭、そして地域に安心感を与えられるようにと名付けたもの。施設が、豊かな社会づくりに貢献できるように努めたい」などと式辞を述べました。
建設事業者などへの感謝状贈呈のあと、市長代理として出席した三澤仁教育長は、「秋田県における認定子ども園の先駆けとなって、質の高い保育・教育を実践してくださるよう期待している」などと祝辞を述べました。
式典終了後は、祝賀会や感謝会が開かれ、解体された旧施設での思い出などを語りながら、新園舎の完成を喜びあいました。
建物は、鉄筋コンクリート2階建てで述べ床面積が1,138.98。うち保育園部分の専有面積が298.5、幼稚園108.64、共有部分は536.56で総工費は約2億5千万円。スギ材なども多用され木の香り漂う室内は開口部も広く明るさに配慮されているほか、非常時に備えて1階を0歳児から2歳児、2階をそれ以上の園児室とし、屋上には庭園も設置されています。
定員は短時間部(幼稚園)が50人、長時間部(保育園)が90人。子どもたちはすでに25日から新しい園舎での生活をスタートさせていますが、4月5日の入園式後は、新入園の子も含め133人の園児の元気な声が真新しい園舎に響き渡ります。
入園手続きなどの詳細については次までお問い合わせください。
■認定子ども園しゃろーむ →提供サービス等の概要
短時間部(幼稚園)TEL:62-1049 長時間部(保育園) TEL:62-1249
(2008.3.30)