2008年02月01日
コンテンツ番号5175
民俗行事「雪中稲刈り」
小正月に行われる民俗行事「雪中稲刈り」が2月1日、綴子地内の大太鼓の館前で行われ、今年の稲作の豊凶を占いました。今年の「稲」は、垂れ下がっている稲と立っている稲が程よく分かれたことから今年は『平年作』とのご託宣が下りました。
この行事は、1月15日に行われた「雪中田植え」で、4条に4株ずつ計16束の植えられた稲を刈り取り、その稲の倒れ方や、実の入り方などで、今年の稲作の作占いをする民俗行事です。
刈り手は、田植えを行ったJA鷹巣町青年部長の米沢智剛さん。セレモニーの舞台となるしめ縄が張られた「田んぼ」は、寒風の影響か稲が倒れてその上に雪が少し積もっていました。農業関係者らが見守る中、田植えのときと同じ昔ながらのけら、菅笠姿で鎌を使い一株ごと慎重に刈り取っていきました。
刈り取られた稲は、JA鷹巣町組合員で篤農家の畠山喜久雄さんによって見立てが行われました。占いでは、たわわに実る稲穂のように頭を垂れた状態であれば豊作を見込める理想的な状態とされています。今年は程よく折れているが立っている稲が9株、稲の頭が垂れ下がっている稲が7株ありました。
畠山さんは、「立っている稲と倒れている稲が程よく分かれているので、『平年作』。しかし、稲の頭の垂れ具合が少し足りない。立っている稲が若干多いので肥料のバランスや台風被害などに注意する必要がある」と、今年の豊凶を占いました。
関係者は「肥料のバランスや台風等に気をつけて、今年の米作りに励もう」と、実り多き秋をめざして気持ちを引き締めていました。
(2008.2.1)