2008年02月23日
コンテンツ番号5228
(財)北秋田市体育協会平成19年度スポーツ賞表彰式
財団法人北秋田市体育協会(北林照助会長)が主催の平成19年度同協会スポーツ賞表彰式が2月23日(土)、市文化会館で開かれ、この1年間にスポーツで功績のあった21団体89人が功労賞、栄光賞など各賞を受賞しました。
受賞者及び関係者など約300人が参加した式典では、「若い力」を斉唱したあと表彰に移り、はじめに長年にわたり各競技の普及・振興、競技団体の運営などで功績のあった方に贈られる功労賞の表彰が行われ、陸上競技の松橋祥介さん(米内沢)、ゲートボールの大川正夫さん(脇神)、會田欽也さん(伊勢町)の3人が松田光朗副会長から表彰状を受け取りました(→功労賞一覧)。
続いて、「特別栄光賞」、「栄光賞」の個人及び団体、「奨励賞」の個人及び団体が表彰を受け、各選手、チームの代表が順番にステージ上に上がり、拍手とともに表彰を受けました。(→特別栄光賞|栄光賞|奨励賞)
このうち、特別栄光賞は、国際大会や全国大会で顕著な成績を上げた選手に贈られる賞。2007アジア選手権大会女子エペ団体3位などの成績を上げた成田絢子さん(秋田クラブ、合川出身)、秋田わか杉国体山岳競技・成年女子の部で優勝した吉田麻衣子さん(いとく)、先の全国高校総体男子15フリー、10クラシカルおよび男子リレーの3冠を果たした鷹巣農林高校2年の近藤大仁など9人が受賞しました。この賞では、受賞者が市外在住または現在大会出場のため、多くは代理受賞となりましたが、吉田麻衣子さんら本人が出席、登壇した表彰では、会場から一段と大きな拍手を受けていました。
表彰のあと行われた主催者あいさつでは松田副会長が、「受賞おめでとう。昨年は秋田わか杉国体で本県が男女総合優勝というすばらしい成績を上げた。北秋田市でも4競技が行われたほか、山岳競技やバレーボールで本市の選手・チームが活躍した。最近では、鷹巣農林高校の全国大会優勝、個人では同高の近藤、米内沢高校の高堰両選手の活躍で、全国に北秋田市の名を広めてくれた。市民にとって大きな誇り。市のスポーツがますます盛んになることを願い、皆さんの栄誉を称えるととともに、今後の活躍を期待する」と、激励と期待の言葉を述べました。
また来賓として岸部市長、近藤健一郎県議会議員、吉岡興議長が出席。うち岸部市長は、「今年はオリンピックイヤーでスポーツへの関心が高まっている中、本市のスポーツ選手の活躍は目を見張るものがある。みなさんの活躍はもちろん、今、国体会場となっている長野で一番輝いているのは本市の選手たち。また、大相撲の豪風関も来場所は小結昇進といわれている。スポーツ振興のため、さらなる活躍を期待します」と、祝辞を述べました。
最後に、特別栄光賞を受賞した吉田麻衣子さんが受賞者を代表し、「国体に参加、優勝することができたのも、豪雨災害で忙しい中、準備を進めてくれた市民、そして関係者の皆さんのおかげ。国体では、競技への参加のほか、国体推進室のスタッフとして国体オリジナル弁当の企画にも関わったが、全国からの選手によろこんでもらえ、大会の盛り上げにも貢献することができたことがうれしい。大会当日は多くの方に応援していただき、心から感謝申し上げたい。山岳競技で培つことができた忍耐力、精神力をかてに、多くの方への感謝の気持を忘れず、スポーツを続けたい。ありがとうございました」と、謝辞を述べました。
表彰セレモニーの後、記念行事として、県立金足農業高校事務長で同高野球部監督の嶋崎久美氏による講演「雑草軍団とともに」が行われました。嶋崎氏は、「本日受賞された皆さん、本当におめでとう。自信を持つとともに、両親に感謝してほしい。病気やいろいろな事情でスポーツをしたくてもできない人もいる。スポーツを続けられたのは、両親や周りの人たちのおかげでもある。そのことを忘れないで」と前置きし、講演を始めました。
嶋崎氏は、昭和23年五城目町生まれ。39年に金足農業高校に入学後、野球部で捕手として活躍、42年には秋田相互銀行(現北都銀行)に入行、銀行マンとして研さんを積むとともに社会人野球の選手として5年間プレイします。その後、47年には請われて同高野球部の監督に就任、昭和59年の全国高校野球選手権大会でのベスト4進出などこれまで春夏合せて7回の甲子園出場を果たし、名指導者として知られています。
講演では、選手として野球に取り組んだ中学、高校時代の思い出、銀行員として研さんを積んだ社会人時代、そして、金足農業高校野球部監督を努めた39年間を、選手の指導方法をはじめ、スポーツ選手の育成についての持論、こどもの教育論などを含めて熱く語り、聴衆はその説得力のある弁舌に引き込まれていました。
(2008.2.23)