2008年01月04日
コンテンツ番号5265
平成20年北秋田市消防出初式
平成20年北秋田市消防出初式が1月4日、森吉地区で行われ、消防団員や婦人消防協力隊員およそ670人が、森吉コミュニティーセンターから公立米内沢総合病院前を経て森吉総合スポーツセンターまでを行進しました。また、式典では各功労表彰などが行われました。
この日は、くもり空ながら寒風が肌を刺す天気となりましたが、全市の全分団が威風堂々と一糸乱れぬ行進を披露し、隊列のあとには各分団の車両部隊も赤色灯を回しながら加わりました。米内沢総合病院近くに設けられた観閲台では、寺田典城県知事、岸部陞市長、吉田嘉隆消防団長、近藤文廣消防長の観閲を受け、士気の高い行進を展開し、沿道で見守る多くの市民に地域の安全安心にかける決意を示しました。
行進終了後、森吉総合スポーツセンターで開かれた式典では、岸部市長が「消防団、消防関係者には、地域住民に安全、安心な暮らしを与えるため、昼夜を問わない献身的な活動に対し、感謝と敬意を表します。昨年の豪雨災害では、地域住民の先頭に立って活動し、被害を最小限にしようと頑張っていたことは、住民の皆さんから高く評価された。今後も訓練に励み、困難に立ち向かう強い気持ちをもって平時でも常に防災意識の対応に務め、市民の生命と財産を守っていただくことを念願します」等と式辞を述べました。
続いて、吉田消防団長が「昨年北秋田市では12件の火災が発生しています。火災発生時には、団員の迅速な活動で火災を最小限にできるよう日々活動しておりますが、火災予防の徹底を住民の皆さんにもお願いし、火災を未然に防いでいきたい。昨年の豪雨災害では、人身被害を防ぐことができなくて非常に残念だった。今後、我々消防団に課せられる責任は大きいものがあり、市民の生命、財産を守るべく、団旗の元、一致団結し更に邁進していきます」と訓辞を述べました。
この後、秋田県知事表彰(有功章、勤続章※20年以上)秋田県消防協会表彰(勤続章※10年以上)、北秋田市長表彰(精勤章)などの功労表彰が行われました。
来賓の寺田県知事は、「昨年の豪雨災害では、団員が被害者への救援活動等の献身的な活動に深く感謝申し上げます。県としても、阿仁川の抜本的な整備を進めて、住民の皆さんに安心安全に暮らせるよう努めたい。今年は災害のない平穏な一年になることを祈る」等と祝辞を述べました。
出初式の起源は、今から約340年ほど前の江戸時代、1659年(万治2)にさかのぼります。当時、江戸の町は、1657年(明暦3)に発生した明暦の大火により未だ焦土のなかにあって、苦しい復興作業にあたる住民は、絶望的な状態にありました。
このような状況のもと、1月4日、時の老中稲葉伊予守正則が定火消総勢4隊を率いて、上野東照宮前で「出初」を行い気勢をあげたことが、地域住民に大きな希望と信頼を与えました。これが契機となり、お正月の恒例行事として現在まで受け継がれています。