2008年01月20日
コンテンツ番号5346
平成19年度鷹巣地区公民館まつり
平成19年度鷹巣地区公民館まつりが1月20日(日)、市中央公民館で開かれ、公民館講座の受講や自主活動を行っている参加者らが、講演会や活動の成果発表など多彩なプログラムで学習と交流を深めました。
参加者は、中央公民館及び綴子、坊沢など地区公民館6館で活動している講座受講生、サークル活動の会員など約250人。はじめに、中央公民館の藤岡栄一館長、教育委員会の吉田正作次長が、「公民館まつりは、日頃、地域の公民館を拠点に活動している市民の皆さんが、互いに活動の発表を披露し合い楽しむイベント。交流が深まることによってさらに学習への意欲が高まる。今日は1日を楽しんで」などとあいさつ。
このあと、「北秋田市は美食の街」と題し、県職員(北秋田地域振興局在職)で、地域の食の文化作り活動などで「食の仕掛け人」としても知られている佐藤重任(しげとう)氏の講演に耳を傾けました。
佐藤氏は横手市平鹿町出身。高校卒業後、一時フランス料理人(キュイジニエ)を目指し、首都圏のレストランで修行したユニークな経歴を持ちます。講演では、レストランに勤めていた当時、あたりまえのようにフォアグラなどの高級食材を扱っていたことや、食通のセレブ(有名人)に自分が調理した料理を提供する機会を得たが、すぐには食べてもらえなかったこと、などのエピソードを紹介。その上で、「美食とは決して高級料亭などで提供している食事のことではない。食を愛し、尊び、愛すること。そして食を楽しみあくなき探究心をもつことが食文化につながる」と、“食”についての思いを伝えました。
また、、「横手のやきそばはいまや全国区。駅前商店街はドーナツ化で閑散としているが、焼きそばの店だけは行列ができるほど。北秋田市には、比内地鶏や山の芋をはじめ、セリ、ゴボウ、シシトウ、そばなど豊かな食材がある。こられを活用すれば、食ビジネスのチャンスをつかめる。地域のブランドをつくり、まちづくりにつなげましょう」と、呼びかけました。
また、「食文化を育てるには、『家の食卓を自慢できる』『市の食文化を自慢できる』『客を連れて行きたい店がある』『店は客が育てるという意味をしっている』の4つがキーポイント。市民一人ひとりが観光宣伝マンになり、真剣に取り組み北秋田市を“美食の街”にしましょう」との訴えに、多くの参加者がうなづいていました。
午後からは、各公民館から9つの団体が活動の成果を披露。坊沢公民館のエアロビダンスサークル「ゴリエアロ」、綴子公民館「綴子舞踊サークル」、七日市公民館「健康体操とレクダンス」など各団体の熱演に大きな拍手が送られていました。また、最後に登場した鷹巣消費者の会による悪徳商法をテーマにした寸劇では、コミカルな芝居に会場は大受けでした。
また、公民館研修室には、押し花や折り絵の会、洋裁講座などの作品が展示され、訪れた人たちは、心を込めて丁ねいに作られた作品の数々に見入っていました。
(2008.1.20)