2008年01月20日
コンテンツ番号5347
北空港ターミナルビルで「ダースコちんどん隊」ライブ
平成10年7月の開港から10年目を迎えた大館能代空港。同空港のターミナルビルでは、10周年を記念し、さまざまなイベントが行われています。1月20日(日)には、潟上市を拠点に活動を続けている音楽グループ「ダースコちんどん隊(安田千枝子代表=潟上市天王)」のライブが開かれました。
「ちんどん」とは、人目につきやすい化粧や服装で、太鼓・鉦(カネ)・ラッパ(サックス、クラリネットなど)などを演奏しながら、にぎやかに街頭を練り歩く広告業者のこと。最近では、アマチュアによる音楽活動として行われていることも多いようです。
同グループの名称「ダースコ」は宮沢賢治の作品「種山ヶ原」に繰り返し登場する擬音語。もともとクラシック専門だったピアノ講師の安田さんが、中学校教師の夫・典夫さんとともに、客席との隔てがない音楽を目指し、5年前に潟上市、秋田市などの音楽好きのメンバー5人で結成しました。
2005年には、富山で開かれた第51回全日本チンドンコンクール素人部門に初出場で最優秀賞、昨年の第53回大会では2度目の最優秀賞に輝くなど、実力もお墨付きのグループ。レパートリーは明治から昭和にかけての歌謡曲に加え、クラシックからシャンソンまで500曲とも。昨年は県内外で50回ものライブをこなしています。
会場となった同ターミナルビル2階ロビーには、200人を超える観衆が詰め掛けました。雪で遅れた大阪便の出発後、開演を待ちわびる会場に懐かしいジンタの響きとともに、着物姿の同チンドン隊が1階から表れる粋な演出で登場しました。
ステージでは、大正・昭和の香り漂う見せ物小屋調の口上に続き、サーカスのジンタとして演奏される「美しき天然」を披露。続いて、新派の芸人・川上音二郎の演目として知られる「オッペケペー節」、さらには浅草オペラ風の歌と演奏など昔懐かしい芸が次々と演じられるとそのつど大きな拍手が沸き起こっていました。(→動画1|動画2)
また、「パリの空の下で」「ケ・セラ・セラ」などシャンソンやオールデイズの名曲も披露。軽妙ながらもアマチュアの域を越えたエンターテイメントに聴衆も感心しきり。ムードのある演奏に、聴取はじっくりと聴き入っていました。
終盤には、子どもたちを交え会場を動き回りながらイタリア民謡「フニクリ・フニクラ」のメロディーに合わせ「トラのパンツ」を披露するなど、郷愁と楽しさあふれるパフォーマンスで聴衆を魅了しました。
空港ビルでは、来週の27日(日)、午前11時からロビーコンサートとして「大館ウインドアンサンブル」によるコンサートが開かれる予定です。