2009年12月05日
コンテンツ番号5410
21年度鷹巣地区公民館まつり
平成21年度鷹巣地区公民館まつりが12月5日(土)、市中央公民館で開かれ、公民館講座の受講や自主活動を行っている参加者らが、講演会や活動の成果発表など多彩なプログラムで学習と交流を深めました。
中央公民館及び綴子、坊沢など地区公民館6館で活動している講座やサークル約30団体の会員など約220人が参加。
はじめに、市教育委員会の三澤仁教育長が、「公民館まつりは、生涯学習の学習発表会。文化祭での展示、発表もすばらしかったが、今日のまつりも、日ごろの学習で身に付けた成果の発表をとても楽しみにしている。『若さ』とは、年齢ではなく、いかに明るく生き生きとしていることの証。みなさんはまさに今青春真っ盛り。今日は1日を楽しんで」とあいさつ。
この後、「時の間(はざま)で!」と題し、元県職員で大仙市在住の佐藤貞勝さんのトーク&ライブを耳を傾けました。
佐藤さんは、心の健康をテーマに12年ほど前から各地区の集いなどで、歌を交えた講演活動などを行っています。
この日は、自身の病気や入院したときの体験、ベトナム旅行で見た交通事故での死者のことを紹介しながら、「病気はいろいろあるが、医学の進歩でたいがいの病気は治してもらえるようになった。でも、こころを壊すこわすと簡単には治らない」と指摘。
その上で、「普段私たちは、悩んだり迷ったりしながら毎日を暮らしている。いわば、時間と空間を旅する旅人。立ち止まることなくひたすら前に進むだけ。だとしたら、楽しく過ごした方がいい。ぐちをこぼすのは誰かが聞いてくれるから。聞いてくれる家族や友人、地域のやさしさがあってはじめて楽しく生きられる。自分も人に対してやさしくしてあげたらいいな、と思っている」などと、自身の思いを語りました。
参加者は、話の合間に唱歌や青春歌謡を披露しながら県南弁で語る楽しい佐藤さんのトークに、ときおり大きな笑い声を上げながら聞き入っていました。
昼食をはさみ、午後からは、「秋田の地魚、旬の魚」と題した県農林水産部の杉山秀樹水産漁業課長による講演で再開。杉山さんは、長年ハタハタの生態を研究しているハタハタ研究の第一人者。一次激減したハタハタを、漁師を説得して禁漁にし、現在の水準にまで復活させたことで知られています。参加者は、秋田のハタハタ文化やハタハタの生態、人工ふ化にかける杉山さんの熱のこもった講演に心を打たれていた様子でした。
各公民館から10団体が活動の成果を披露。坊沢公民館の「坊沢マンドリン同好会」、綴子公民館の合唱サークル「ハーモニーししりこ」、栄公民館「フラダンス」など各グループの熱演に大きな拍手が送られていました。
また、公民館研修室には、押し花や折り絵の会、洋裁講座などの作品が展示され、訪れた人たちは、心を込めて丁ねいに作られた作品の数々に見入っていました。